「冨安と同様に、狡猾なカルチョの洗礼を受けてしまった吉田」イタリア・セリエA第32節 ウディネーゼ-サンプドリア

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この試合のすぐ前に行われた、ジェノア対SPALの裏天王山でジェノアが勝利したため、サンプドリアは降格圏と勝ち点差が2に詰まった状況で14位のウディネーゼと対戦。吉田麻也はこの試合も4-4-1-1の右CBとして先発、対するウディネーゼは3-1-4-2のフォーメーション。

試合は、アウェイのサンプドリアがボールポゼッションで優勢、ビルドアップ時にSBが高く上がってボランチの1枚が下がり、2-3-4-1のような形でビルドアップ、ウディネーゼのWBを押し下げつつ、高い位置で基点を作って吉田がラインを押し上げ、相手にペースを握らせない。

しかし吉田からのボールはSBへの散らしがほとんどで、中央を固めて待ち構えるウディネーゼに対して縦にズバッと入るボールが少なく、サンプドリアはボールを支配する割にはなかなか決定機を作り出せない。

ようやく前半14分に、クアリアレッラからガストン・ラミレスが決定的なヘッドもウディネーゼGKムッソがファインセーブ。すると先制はサンプドリア。前半37分にロングボールが送られ、ラザーニャと吉田が競り合い、吉田がヘディングでクリアをしようとしたところを体で押され、対応が遅れてシュートを決められてしまう。

しかしサンプドリアも、前半ロスタイムに吉田のサイドチェンジからの展開で、前線に飛び出したエクダルの落としをクアリアレッラがダイレクトで叩き込み、同点に追いついて前半を折り返す。

後半、ウディネーゼはWBが高く上がって逆にボールを支配、8分にはCKから流れたボールをシュートもサンプドリアGKアウデロがかろうじて足でクリア、20分にはデ・パウルの無回転ミドルも何とか防ぐ。

その後は膠着状態が続いたが、後半39分に左サイドでワンツーから抜け出し、クロスは一度クリアされたが、浮いたボールをボナッツォーリがオーバーヘッドシュートを決めてサンプドリアが勝ち越し。

後半42分にはウディネーゼがFKからGKアウデロが弾いたボールをナイティンクが押し込んだように見えたがVARでハンドの判定。逆に後半ロスタイム、ハーフウェーから吉田がFKで前線に蹴ると、ガッビアディーニがマークを振り切って抜け出し、ダメ押しゴールを決めて試合終了。

これでサンプドリアは勝ち点でウディネーゼと並び、降格圏のレッチェとは勝ち点6差を稼ぐ大きなアウェイでの勝利となった。吉田は、4バックのラインコントロールは安定していたが、やはり失点場面の印象が悪いなと。冨安と同様に狡猾なセリエAアタッカーの洗礼を受けた格好で、これも良い経験として二度目の失敗をしない事だね。

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