昨日はJリーグの試合を見た後だったので、主に久保を注目しながらのんびりと録画観戦。
それにしても、久保はリーガどころか世界を見ても屈指の守備力を誇るアトレティコを相手にしても、全く臆する事なく1対2での勝負を仕掛け、それをことごとく成功させていたのには驚くしか無かった。
アトレティコの左SBは19歳のマヌ・サンチェスだったのだが、1対1ではほぼいないも同然で、久保に飛び込んではあっさり交わされ、最後はショルダーでふっ飛ばされて久保にシュートを打たれ、レギュラーのロディに交代されられてしまった。
ロディはさすがに老獪で、久保に対して不用意な飛び込みは見せず、間合いを一気に詰めて自由を奪うプレイで何度か久保のボールロストを誘発したが、そうなると久保もキープせず早めにボールを散らしてクロスから決定機を作るなど、すぐに修正したのはさすがだった。
鉄壁なはずの4-4ゾーンを崩してまで、コケやサウール、ヒメネスまで寄ってたかって5人で久保を囲んでいた様は、どっちがセグンダに近いチームか分からなかったぐらいだ。クロスとシュートの精度については、体を大きくして筋力が増えた影響でまだ自分のものになっていない様子だが、それも時間の問題であるように思う。
後は戦術的な面についても少し注目していたのだが、対面のSBマヌ・サンチェスをマークはするのだが、ディフェンシブ・サードに入ると守備をポゾに任せて前残りしていた様子で、前半の終わり頃は完全に前残りしたり、時には左サイドにポジションを移すなど、ある程度戦術的な自由を与えられているように見えた。
チームメイトからは完全にパスのファーストチョイスになっていて、久保以外の選手に縦パスを通していたのはセビージャぐらいで、マジョルカに加入した当初は、ほとんどボールが来なかったのが嘘に思えるぐらい、もはや完全にチームの大黒柱となっていた。
さてリーガも残り4節、アラベスやセルタとの勝ち点差は6のままで、残留に向けてはかなり厳しい状態ではあるが、たとえ残留しても来期はマジョルカに残る事が無い事だけは確実だ。PSGやミラン、ドルトムントの名前が上がっている各チームの争奪戦が、どういう結末になるのか楽しみだね。