レギュラーシーズン終了まで残り2試合、プレーオフ1への出場を決めているスタンダール・リエージュと、今シーズンは12位と波に乗り切れずプレーオフ2行きが決まったシント・トロイデンの対戦。
シント・トロイデンのフォーメーションは4-4-2で、鈴木優磨はイ・スンウと2トップを組み、前節で先発した松原はベンチスタート。対するスタンダール・リエージュは4-2-3-1のフォーメーション。
試合はもちろんホームのスタンダール・リエージュがペースを握る展開で始まるが、シント・トロイデンは両SHが相手のSBのオーバーラップに対して忠実にマークでついて行き、時には6バックのようになる手堅い守備で対抗する。
そのためシント・トロイデンはボールを奪うと、鈴木優磨にロングボールを当てるか、イ・スンウがハーフスペースに下がってボールを受けてドリブルで展開するかの2択しか無く、序盤はそこそこチャンスは作ったが、すぐに相手に対応されて打開が出来なくなる。
しかし前半38分、スタンダール・リエージュのファンフースデンが足の裏を見せる危険なタックルをやらかして一発退場、これでシント・トロイデンは楽になるかなと思ったら、後半からは数的有利なはずなのにスタンダール・リエージュに押される展開。
スタンダール・リエージュはDFを1枚減らして3バックにし、前線の数はそのままで前からプレスをかけに行き、シント・トロイデンはビルドアップが出来ず、苦しまぎれのパスをことごとくカットされて逆襲を食らう始末。
ようやく後半42分にシュートをGKが弾いたこぼれ球に鈴木が詰めるがギリギリ相手にカットされる。その直後にはスタンダール・リエージュのウラレが強烈なミドルを放つも、シント・トロイデンGKステッペが片手1本で弾くファインセーブ。そしてそのままスコアレスドローで試合終了。
鈴木と2トップを組んだイ・スンウだが、伊藤達也とほとんど変わらないぐらいの能力で、前を向けばそれなりに仕事はできるけど、途中からマークを厳しく付けられるととたんに何も出来なくなってしまった。
その鈴木は、センターでのポストプレイやスペースに流れての基点作りなど、精力的に動いてタスクをこなしていたが、鈴木が繋げたボールがまた鈴木に戻って来る事はほとんど無く、シュートチャンスは皆無だった。まあ、上位相手のアウェイで勝ち点1が取れた事で満足するしか無いね。