「ネイマールやムバッペに匹敵するスターになったハーランド」UEFAチャンピオンズリーグ 決勝トーナメント1回戦 ボルシア・ドルトムント-パリ・サンジェルマン

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PSGのトゥヘル監督にとっては古巣との対戦で、ネイマール、ムバッペ、ハートランド、サンチョという世界トップクラスのタレントが揃ったという事で、今節最も注目された試合。

ドルトムントの3-4-2-1に合わせた形で、アウェイのPSGは1トップにムバッペ、2シャドーがネイマールとディマリアを並べた完全マッチアップで臨んで来た。

試合はどちらかと言うとPSGのほうがボールを保持する形になるが、ムバッペは前線でドルトムントの守備に埋もれて孤立、ネイマールは中央に寄る事が多くてなかなか効果的な縦パスを受けられず、左WBのクルザワが高い位置を取るけどボールが回って来なくて、どうにも攻撃のリズムが作れない。

ドルトムントは5-4-1の形でコンパクトな守備を引き、カウンターからハキミやサンチョ、ハートランドを使うリズムが上手くハマり、むしろ試合自体のペースはドルトムントのほうが握っていた。

後半もドルトムントのペースで始まるが、しばらくすると膠着状態に。ネイマールはなかなか自分の形でプレイさせてもらえず、イライラが募って競り合いで肘を使ってイエローカード。

しかし20分、PSGトリデンテのコンビからムバッペがシュート、GKが弾いたこぼれ球をネイマールがシュートも枠外と、ようやくPSGが本来の攻撃力を披露する。

しかし、先にスコアを動かしたのはドルトムント。後半23分にハーランドのポストから右サイドに展開、ハキミのクロスをゲレイロがシュート、ハーランドの足に当たったボールに自身が素早く反応、一瞬のターンから押し込んで先制する。

そしてその直後、ムバッペが4人をドリブルで蹴散らし、クロスをネイマールが難なく押し込み同点。と思ったら、ドルトムントはレイナからのラストパスを受けたハーランドが左足で強烈なシュートを叩き込みドッピエッタ、CLでも10ゴール目を記録する。

リードを許したPSGは、ホームでの第2レグを見据えてあまり攻めには出なかったのだが、かえってカウンターでチャンスに繋がる形が多くなるが、ドルトムントもハーランドの献身的なプレスバックで攻撃の芽をしっかり摘む。

後半ロスタイムにはPSGがCKからチアゴ・シウバがヘディングするも、ボールはわずかにバーの上、そして試合終了の笛が鳴ってひとまず2-1でドルトムントホームの第1レグを消化した。

トゥヘル監督としてはドルトムントに対して完全マッチアップのフォーメーションにする事で、攻撃のタレントの差で上回ることを期待したのかもしれないが、この試合についてはムバッペ+ネイマールよりもサンチョ+ハーランドが上回った格好になった。

特にハーランドについては、ザルツブルクの試合を見ていた時から「デカい上手い速い、その上走れるの4拍子が揃った本物だ」と舌を巻いていたが、CLでの活躍で完全にそれを証明したと言える。さて次の移籍ではどこのメガクラブがいくらでお買い上げするのか楽しみでもあり恐ろしくもある(笑)。

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