アトレティコ相手に金星を挙げ、セルタに引き分けと調子を取り戻しつつあるエイバルは、レギュラーCBが故障して苦しい陣容。今節は乾の古巣であるベティスをホームに迎えての対戦。乾はこの試合も4-2-3-1の左SHで先発した。
試合は序盤からホームのエイバルが積極的に高い位置からプレスを仕掛け、乾のサイドを中心に攻め立てるが、ベティスは前半7分にCKのサインプレーからフェキルがダイレクトでゴラッソなミドルを叩き込んで先制点をゲットする。が、14分に乾が相手PA内でプレスをかけて後ろからボールを奪い、前に出たところで足を引っ掛けられてPK、オレジャナが冷静に決めて同点。
後半になると、前半は劣勢だったベティスが前に出て来て、互いに相手の高いラインの裏を取って攻めるカウンター合戦になるが、ラストプレイの精度が低くてクロスがギリギリ合わなかったりでなかなか追加点が決まらない。乾も右サイドへの展開から中へ飛び込み、クロスに足で合わせる場面はあったのだが、ボールがマイナスに入り過ぎて足元に来てしまい、ダフってシュートが枠に行かず。
30分を過ぎると中盤に大きなスペースが出来てさらに大味な展開となり、31分にはまたも同じ様に乾が中へ飛び込む形からクロスを合わせるが、今度はベティスGKジョエルのファインセーブに阻まれてやはり得点ならず。結局両チームともに山のようなチャンスを作りながらスコアは動かず1-1のドローで試合終了。
乾は試合開始直後に、ロングボールを走りながら絶妙なトラップで前に落とし、攻撃の糸口を切る鮮やかなプレイを見せるなど動きに切れがあり、守備でもPKを奪うなど献身的なプレスが目立ってMOM級の働きだったが、ゴールだけが遠くて勝利に繋げられなかったのが残念だった。
ここに来て久保、南野、堂安の代表2列目が軒並みサブに降格、コンディションに不安が広がっているだけに、乾や香川の再招集はあってもいいんじゃないかと思う。本田はやっとこさ移籍先がボタフォゴに決まったみたいだけど、さすがにもういいけどね(笑)。