「マシンガンのような縦パスを連発、冨安の加入で五輪代表は変貌する?」イタリア・セリエA第19節 トリノ-ボローニャ

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前節はアウェイでローマ相手にベロッティの2ゴールで勝利したトリノは、ホームでボローニャとの対戦。トリノのマッつァーリ監督は、レッジーナで中村、インテルで長友を率いた事がある馴染みのある監督。冨安はいつものように4-3-3の右SBで先発。

どうも失点が多いボローニャは、前半11分に早速左サイドを崩され、PA内をベロッティに縦へ抜けられ、そこからの折返しをベレンゲルに押し込まれて先制点を許してしまう。

その後は冨安も高いポジションを取ってビルドアップに絡み、オルソリーニやパラシオに縦パスを通しまくるが、トリノGKシリグの攻守もあってゴールにつながらず。

ボローニャは、後半開始早々のCKもパラシオが流したボールがポストをかすめるチャンスを作ると、11分にも冨安が絡んだ攻撃から真ん中を繋ぎ、パラシオがPAでフリーになるがシュートを左に外してしまう。

さらに後半42分にもパラシオがスルーパスに抜け出してGKと1対1になったがまたもシリグに阻まれ決められず。最後はややチグハグな攻撃になってしまいここでボローニャは力尽きて試合終了、トリノが結局序盤の1点を守りきって勝利した。

何度も書いているけど、今のボローニャはパラシオに得点力を依存し過ぎていて、パラシオが当たってないとこうなるという見本のような試合。せめてセットプレイで点が取れるといいんだけど、この試合も惜しい場面はあったが入らないのが切ないところ。

冨安は、相変わらずあっさり裏を取られるミスもあったりはしたのだが、味方のセットプレイの時には対カウンターで後ろに残っていて、ベロッティとのマッチアップで良く抑えていた。それよりも特筆すべきは攻撃で、ビルドアップのボールをほぼツータッチ以内でパラシオやオルソリーニに繋げていて、こねて迷ってバックパスというシーンが一切無い。

それは冨安の判断というよりチームの約束事、攻撃陣の要求なんだろうが、それを可能にする技術の高さは見事である。こういう規律と連動がU-23のチームに少しでもあれば違ったんだろうけどね。冨安が入っても根本が変わらなかったら無意味だからなあ。

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