リーグは4試合勝ちが無い泥沼のマジョルカは、ホームにセビージャを迎えての試合。久保はこの試合も右SHで先発、トップ下はフェバスじゃなくてダニ・ロドリゲスが入った4-2-3-1。
いきなり前半3分に、久保がサイドチェンジを受けてフェイントから縦に抜け出し、折返しにラゴ・ジュニオールがドフリーで合わせるもバーの上、超決定機をものに出来ない。
その後はセビージャがボールを支配、ビルドアップで左右にボールを動かし、マジョルカのゾーンを振ったスペースにSBが上がり、数的優位を作って難なくサイドから崩していく。元マルセイユで酒井の同僚だったオカンポスが何度も左サイドからドリブルで切れ込んでシュートを放つ。
久保に対しては、左SBのレギロンが厳しくマークしつつ、ボランチのフェルナンドもカバーに行くダブルチームで抑えられ、守備時には相手のSBを見て後ろに下がる場面が多く、攻撃の機会から遠ざかってしまう。そして24分にセットプレイから失点。
40分に久保がカットインから相手の出した後ろ足に引っ掛けられたがノーファール。この試合の審判はセビージャ寄りの判定が多く、カードを出しまくって悪い意味で目立っていて、観客からもブーイングを浴び、マジョルカの選手に苛立ちが見える。
後半立ち上がりはマジョルカが攻勢に出て、久保も高い位置で攻撃に絡む機会はあったが、15分にババがPA内で相手の足を踏んづけてしまいVARでPK、これをバネガが決めてセビージャが2点目。
このあたりから久保がポジションを中に取る事が多くなり、22分には左サイドへ飛び出し、股抜きの折返しを入れるが味方が合わせられず、またもアシスト未遂。41分にはバイタルで溜めて右に走り込んだフラン・ガメスにパス、シュートがわずかに外れるなど、久保が絡むとチャンスにはなったが最後まで得点出来ず0-2で試合終了。
久保はフル出場で、最後はお疲れ状態だったが前節に比べるとはるかにボールタッチが多く、中にポジションを取るようになってからは久保らしい軽快なチャンスメイクが見られた。とは言え、もっとシュートシーンが見たいところ。ロスタイムにボールを下腹部に受けて痛そうだったのでお大事に。