埼玉スタジアムでの第1戦を2-0で折り返しての、広州ホームでの第2戦。浦和はボランチの1枚が青木から阿部に変わった以外は同じメンバー、3-4-2-1のフォーメーションで臨む。
対する広州は、3バックにして失敗した第1戦とは異なり、エウケソンの1トップに、タリスカーとパウリーニョをインサイドハーフに配した4-1-4-1だが、パウリーニョはアンカーに落ちて来たり流動的なポジションを取っている。
序盤は、最低でも2点が必要な広州がホームの大歓声を受け、両SBが高く上がったバックでサイドの数的優位を使って攻め込み、タリスカーにクロスを集めて浦和ゴールを脅かすも、GK西川がしっかりセーブして点を与えない。
前半20分ごろになると広州の勢いが落ちて浦和もボールを持てるようになり、ファブリシオや阿部のミドルといった惜しいチャンスを作る。38分には縦パスを受けたタリスカーが反転シュートもクロスバーに激突、何とか難を逃れる。
後半の立ち上がりも広州に押されて危ない場面を作った浦和だったが、相手のミスパスから右WBの橋岡に展開、橋岡は一気に加速してマイナスのクロスを上げると、DFの裏から飛び込んだ興梠がジャンピングヘッドを決め、浦和が先制のアウェイゴールをゲット、これでトータルで3-0、広州が逆転するには4点が必要になった。
その後、広州はガオリンを投入してパウリーニョがガンガンと攻撃参加、自陣では3人だけで守備をするぐらいの前がかりになるが、浦和は5-4-1の形でコンパクトな守備を引き、それでも度々タリスカーの高さに脅かされるが、最後まで失点を許さず試合終了。浦和がほぼ完璧な試合運びで決勝へと進出した。
これで決勝はシャビ監督率いるアル・サッドの猛反撃を凌いで勝ち上がったアル・ヒラルとの対戦。ただ、この試合でも数々のビッグセーブを見せた西川が、遅延行為を取られて累積2枚目のイエローをもらい、11/9に行われる決勝の第1戦が出場停止になってしまった。代役は福島と目されているが、どこまでアウェイの空気とプレッシャーに耐えて平常心を保てるか。そこが最大のポイントになりそうだ。