「中島や堂安も過去のものにしそうな久保の鮮烈デビュー、永井のドッピエッタも忘れずに」キリンチャレンジカップ 日本-エルサルバドル

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日本はトリニダード・トバゴ戦からターンオーバーで、GKシュミット・ダニエル、DFが畠中、昌子、富安、MFが原口、小林祐希、橋本、伊東、シャドーが南野と堂安、1トップが永井という布陣で、注目の久保はベンチスタート。対するエルサルバドルは4-1-4-1のフォーメーション。

試合はトリニダード・トバゴ戦と同様に日本がボールを終始支配する流れで始まり、前半6分には伊東のパスカットから折り返しを原口がシュートもバーの上で嫌な空気が流れるが、19分に富安からのパスに抜け出した永井がカットインから代表初ゴールを決める。

その後も3バックでありながら、原口と伊東のWBを上手く使えないまま時間が過ぎて行ったが、前半41分にサイドに上がった畠中から原口にスルーパス、スライディングでの折返しを永井が決めて2点目をゲットする。

後半14分に日本は永井に代えて大迫と山中を入れ4-2-3-1にするが戦況は変化せず、21分に代表初デビューとなった久保が中島とともに出場、大迫1トップの2列目が中島、久保、堂安、ボランチが小林、橋本という並びになる。

しばらくエルサルバドルに押される展開が続いたが、後半28分に大迫からのパスを受けた久保が2人のマークを受けながらもカットインからシュートまで持ち込むプレイでご挨拶。

後半32分には大迫のGK股抜きシュートがゴールライン上でクリアされ、ロスタイムには久保、大迫とワンタッチパスの連続から中島が抜け出すもファールを受け、久保もボールに行くが中島のキックが外れて試合終了。

まあマスコミの話題になるのは永井の2ゴールよりも久保のデビューだろうが(笑)、それがスターシステムだと笑えないぐらいに存在感があったのも事実。そして久保自身も、フリーになればパスが出て来るし、ボールを持てば誰かが飛び出す代表でのプレイは楽しかったのではないだろうか。

それに比べると堂安や中島は、久保に比べると視野が狭くて判断が遅いと感じてしまうのも確かで、今まではセルフィッシュなゴリ押しプレイが許されていたが、久保の加入によってそれだけでは代表に生き残れないハードルが生まれたと言えるのではないか。コパ・アメリカでも普通に戦力として計算出来る事を証明したデビュー戦だった。

あと忘れてはいけないのが永井の2ゴール(笑)。3バックで周りがいない事に苦しんだ大迫に対して、「自分が点を取れば万事解決」とばかりに2ゴールは爽快だった。肩を怪我して交代になったが、是非ともコパ・アメリカでも見たい選手である。

ついでに戦術の事も書いておくと、トリニダード・トバゴ戦よりはずっと良かった。原口と伊東は、長友と酒井のコンビに比べるとウインガー寄りの選手で、冨安はクラブで攻撃にも良く絡んでいるので高い位置を取れるし、3バックの並びは冨安を右にするのが正解だろう。ただ、ビルドアップのパススピードがまだ遅いので、相手の守備をパスで動かして一気にサイドチェンジ、という形が少なすぎるのは課題だ。

代表スタメンの面子的にはこっちがBチームなのだろうが、3バックとの相性ではトリニダード・トバゴ戦に出場したAチームより優れているのは確かで、コパ・アメリカで森保監督がどういう戦術とメンバーのセレクトをするのかに注目したい。

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