これも今節のチャンピオンズリーグでの注目カード。リバプールはいつものフィルミーノ1トップにマネとサラーが控える4-3-3、バイエルンも1トップにはいつものレヴァンドフスキが入るものの、2列目にはコマン、ハメス・ロドリゲス、ニャブリを並べた4-2-3-1のフォーメーション。
試合はホームのリバプールが高い位置からプレスをかけに行くのだが、バイエルンは復調したノイアーとフンメルスを中心に、圧力をものともせず粘り強くボールを繋ぎ、ポゼッションを回復させる。
そうなればカウンターと、リバプールは前半10分にロングパスからサラーが抜け出しボールに触るも、ノイアーがそれをしっかりキャッチ。逆にバイエルンはその直後に、ニャブリが右サイドでパスを受けると、クロスがDFに当たってあわやオウンゴールもGKアリソンが胸で防いで何とか失点を免れる。さらに16分にもアリソンの苦し紛れのパスからサイドネットに当たるシュートを打たれるリバプール。
リバプールも24分にFKからこぼれ球を拾ってのクロスにサラーがファーで飛び込むもサイドネット。32分にはロングボールのクリアをフィルミーノが拾い、ラストパスをケイタがシュート、それがマネの前にこぼれて反転シュートも枠を外れる決定機。37分にも同じようにケイタのシュートのこぼれ球をマネがオーバーヘッドも枠外。
前半終了間際にも、セカンドボールを拾ったリバプールはフィルミーノのワンツー突破からのクロスが合わず、ロスタイムにはアーノルドのクロスからフィルミーノが合わせるもジャストミートせずノイアーがキャッチ。
後半の序盤は、リバプールがケイタのカウンターからロバートソンのクロスが当たったボールに、サラーがフリーで追いつくもキックミス、バイエルンはニャブリの豪快なミドルというシーンはあったが、その後は膠着状態に。
リバプールはフィルミーノに代えてオリジ、バイエルンはリベリを投入するが戦況は大きく変わらず。ようやく後半40分に、左サイドからのクロスにニアでマネが合わせるも、ノイアーが右手に当てて枠外という決定機が訪れる。が、最後までゴールネットは揺れずスコアレスドローで試合終了。
バイエルンはここ8試合で7勝1敗、リーグ戦でも完全にドルトムントを視野に入れているが、その復調ぶりが良く分かる内容だった。特に、怪我から復帰はしたものの、ロシアW杯を初めとしてずっと調子が上がらなかったノイアーがようやく復活してきたのが大きい。そしてフンメルスも釣られて調子を上げ、リバプールにどれだけプレスされても前線へボールをつなげるポゼッション能力は驚異的なレベルである。
しかしリバプールも攻撃陣が本当に威力を発揮するのはスペースがある時の高速カウンターであり、かえってアウェイのほうがやりやすいかもしれない。バイエルンがどういうゲームプランで試合に入るのか、そこが第2戦のポイントになりそうだ。