「いくら長谷部が守備を整えても、さすがにチームの疲労は整えられない」ドイツ・ブンデスリーガ第22節 フランクフルト-ボルシアMG

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現在、何と公式戦4戦連続引き分け中と、勝ちきれない試合が続いているフランクフルト。ミッドウィークにヨーロッパリーグをこなしての中2日で、リーグ3位と好調を維持しているボルシアMGと対戦。

フランクフルトは、前線がレビッチ、ハラー、ガチノヴィッチという並びの3-4-1-2で、ヨビッチはターンオーバーでベンチスタート、ボランチはローデが怪我で欠場、デ・グズマンが代わりに入っている。前節はヘルタに0-3で敗れたボルシアMGは、4-3-3のフォーメーションで臨んだ。

試合が始まると、フランクフルトは長谷部が相変わらずDFラインを高い位置に保って攻撃を組み立てるが、前線に動きが少なくて相手のマークを外せず、ガチノヴィッチも前後に動き回ってボールに絡もうとするのだが、どうにも空回りでリズムを作れない。

逆にボルシアMGのほうが、フランクフルトの3バックに3トップを当てて中央に守備に人数を寄せ、その外側に出来たスペースをインサイドハーフやSBが上がってフリーになる機会が多く、25分には長谷部がサイドから完全に裏を取られてシュートを浴びるも決まらず命拾い。

そしてこのままスコアレスで前半を折り返すかと思われた前半45分、フランクフルトはショートコーナーからデ・グズマンがカットインからミドルシュート、これがダ・コスタの足に当たったこぼれ球を自身で押し込み、ホームのフランクフルトが先制して前半を終了する。

後半の序盤は互いに決定機を作ったが、その後はフランクフルト守備の安定感が高まり、ボルシアMGがボールを保持するもドルミッチが右サイドでフリーになったシュート以外、あまり多くの決定機を作れない。

しかし後半37分に長谷部が1トップのブレアをマークして右に寄ったタイミングで、デ・グズマンのマークが外れたザカリアに縦パスが通り、そのまま中央に持ち出してシュートを決められてしまう。

ここでフランクフルトはヨビッチを投入するが戦況は変えられず、逆にロスタイムにはボルシアMGのドルミッチがクロスにフリーでシュートを放つもヒットせずに枠外と、何とかフランクフルトが敗戦を免れた格好で試合終了。

ボルシアMGは上位の強豪だとは言え、フランクフルトはホームなのにチャンスが思ったよりも作れず、これで3戦連続で3トップに得点が無い。もともと、チームとして明確な攻撃の形があるわけではなく、あくまで3トップの個人技とコンビネーションで得点を重ねて来たので、相手の研究と前線の選手の疲労で本来のリズムが作れなくなっている。

一時はチャンピオンズリーグも狙えたフランクフルトだが、今は4位のライプツィヒとは勝ち点5差に広がり、下はレバークーゼン、ヘルタ・ベルリンら10位までのチームが勝ち点3差に迫っている。ここらが本当に踏ん張りどころだ。

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