既に結果は知っていたけど、まだザックが率いるUAEの試合を見ていなかったので、昨日は準々決勝オーストラリア戦を録画感染。今大会はエースのオマル・アブドル・ラフマンが怪我で出場していないUAEは4-2-3-1、オーストラリアは4-4-2のフォーメーションでスタート。
試合はオーストラリアが終始ポゼッションで優位に立ち、特に序盤はUAEのセットプレイでの守備が安定せず、セインズベリー、アーバインとフリーになる選手が出たのにシュートを決めきれず。その後もオーストラリアは前線を基点に素早くサイドを絡める攻撃が機能するが、得点までには至らず。
前半途中から、UAEはSHがDFライン近くまで下がり、時にはボランチがラインに吸収される6~7バック状態で守り倒す形になって、オーストラリアもUAE陣内に攻め込むのだが攻撃に速さが無く、そこから先が停滞してしまう。
前半40分にようやくギアンヌが決定機を迎えるがシュートはGK正面、その後はクルーズが絡む攻撃でUAEゴールを攻め立てるがゴールは決まらず、逆に前半終了間際にUAEはFKからフリックしたボールにマフブートがフリーになるもヘディングはバーの上。
後半になるとオーストラリアは早めに前線へとボールを送る攻撃に切り替え、CKを何度も奪うがゴールは決まらず、18分にはゴールを揺らしたかに見えたがオフサイド。UAEは後半からオマル兄が登場するも、良い形でボールに絡めず攻撃が作れない。
しかし後半23分、UAEのロングキックからデゲネクがバックパス、これを狙っていたマフブートに決められ、圧倒的に劣勢だったUAEが先制してしまう。オーストラリアはメイビル、ナバウトと選手を投入するが攻めが中央に偏ってUAEの人海戦術に引っかかってしまう。
後半ロスタイムにはUAEのジュマが脳震盪でピッチ外に出され、数的不利になったUAEは何度も決定機を作られる。ジュマは静止を振り切ってピッチに戻るが再び倒れ、試合がグダグダに。ロスタイムも10分を超える試合になったが、最後にギアンヌのシュートも外れようやく試合終了。
オーストラリアは監督が変わっても、相変わらずパスを繋ぐサッカーで、しかもケーヒルがいないので怖さが全く無い。とにかくFWの決定力不足は深刻で、ここからどう立て直すのか道筋が見えない。そしてUAEは、ザックの謎な勝運は健在(笑)。変な勝運同士で、案外決勝は日本対UAEになってしまうかもしれないね。