「残念ながらJリーグの環境では、世界に通用するドリブラーには成長しづらい」J1第16節 ガンバ大阪-川崎フロンターレ

2017/06/27 | Jリーグ

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オランダのフローニンゲンへのレンタル移籍が決まった、堂安の今期J1ラストの試合という事で、昨日はガンバ対川崎の試合を観戦してみた。

ガンバのフォーメーションは、長沢と堂安の2トップに、遠藤がアンカーに入った4-3-1-2。対する川崎は1トップに小林悠、トップ下に中村憲剛が入った4-2-3-1。どちらも守備時にはしっかりとゾーンを作って待ち構えるタイプの
布陣である。

試合の序盤は、ガンバが長沢に素早くボールを当てて中盤が押し上げ、セカンドボールを拾ってさらにバイタルに人数をかけて繋ぐ攻撃で川崎を圧倒するが、川崎もアンカーの遠藤の両脇に出来るスペースを使い、人とボールがダイアゴナルに動く流動的なサッカーでポゼッションを盛り返し、徐々にガンバが押されてカウンター狙いの形になって行く。

そんな中で、12分に堂安がプレスからボールを奪い、そのままパスを受けて右サイドをドリブルで仕掛けてシュート、こぼれ球を倉田が合わせるがGKの正面と、ガンバが堂安の個人能力から最初の決定機を作る。が、ガンバの前後分断状態は変わらず、川崎がバイタルエリアを使って何度もチャンスを作るのだが、雨でピッチが滑る影響もあってかシュートはことごとく宙に浮いてしまう。

堂安は前半44分にもPA内へドリブルで侵入、溜めを作って倉田に流し、ミドルを放つがこれも枠外。後半開始直後にも、同じように堂安から倉田というシーンを作ったが3度目の正直も決められず。結局堂安は後半19分にアデミウソンと交代、ガンバでのラストゲームはアシストもゴールも決められずに終了してしまった。

そして試合が動いたのは後半8分、エウシーニョからの高速クロスが流れて逆サイドの登里に渡り、それを折り返したボールをまた逆サイドで中村憲剛が受け、シュート性のクロスを放ったボールがファビオの体に当たってオウンゴールとなり、ずっと攻勢を続けていた川崎がようやく先制点をゲットする。

しかしガンバも後半20ごろからは、運動量が落ちてSBが守備に戻れなくなった川崎のサイドのスペースを使い、アデミウソンのスピードを活かしたドリブルが炸裂、20分には右サイドからPA内に切れ込んだ後にタックルで倒されたように見えたものの、守備側がボールに一瞬早く触ったという微妙な判定でノーファール。

それでも途中出場の藤本を基点に、井手口が幅広くフォローする攻撃でガンバが勢いに乗ると、23分に左サイドから放った井手口のアーリー気味のクロスを長沢が頭で反らし、これがゴール右に決まってガンバが同点に追いつく。その後も長沢がゴール前でフリーになったヘディングなど立て続けにチャンスを作り、川崎も小林悠に2度の決定機はあったものの決められず、試合は1-1のまま終了、その後で堂安の退団セレモニーが行われた。

この試合を見ていて再確認したのだが、やはりJリーグの場合はドリブルに対しては飛び込まずにリトリートする守備がほとんどなので、宇佐美や齋藤、堂安にしても足元で受けてからドリブルを仕掛けてもある程度前進させてくれる。しかしドイツなどでは、大柄な選手に間合いを詰められて前にスペースを与えてくれないので、味方の速いパスを受けられるポジション取りやトラップの方向で工夫しないとまずプレイをさせてもらえない。

逆にいったん抜いてしまえば、アジリティとスタミナで粘って追いつくJリーグの守備に比べるとプレイの自由度は高くなる。その代わり、ハイスピードを保ったままでのクロスやシュート能力が必要になるので、小手先だけの技術だけでは厳しい。実際に宇佐美はその壁で今も苦しんでいるわけで、U-20W杯で堂安もその鍵は掴みかけたように見えたが、今度は年齢制限の無い世界でしっかり壁を乗り越えられるか。とにかく死に物狂いで頑張れ。

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