「またもライバルの敵失で高笑いのチームスカイ、しかしイノー対レモンのチーム内確執が勃発?」ツール・ド・フランス第12ステージ

2018/07/20 | 自転車

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マドレーヌ、クロワドフェール、そしてラストのラルプ・デュエズとアルプスの超級山岳3連発、総登坂距離が5kmにも及ぶ過酷な第12ステージ。

序盤からアタックが繰り返された後、山岳賞を狙うアラフィリップとバルギルのフランス人クライマー、バルベルデを含む集団が逃げに成功。しかしその中に総合6位のクライスヴァイクが入っていたため、メイン集団もハイペースを続けたため、ガビリア、グライペル、フルーネウェーヘンといったツール序盤で大活躍を見せたスプリンター達が軒並みリタイアを喫してしまう波乱の展開。

最初のマドレーヌ峠はバルギルとアラフィリップの争いになってアラフィリップが先着、2級の急坂ラセ・ド・モンヴェルニエではピエール・ロランが先頭で通過すると、2つ目の超級山岳クロワドフェールへの登りでクライスヴァイクがアタック、単独での逃げを成功させる。さらにクライスヴァイクはチームスカイの追撃を受けながらも、ラルプ・デュエズの麓であるブールドワザンに4分以上の差をつけて到着、単独で最後の上りを開始する。

メイン集団では、まずモビスター・チームのエース、キンタナがアタックを開始するも、同じコロンビア人選手の若手ベルナルが牽引するチームスカイがあっさり追いついてしまう。その後も繰り返されたアタックに耐えたベルナルだったが、残り6km地点でバルデがアタックを仕掛けるとフルームが追撃、いよいよエース同士の決戦が始まる。

バルデとフルームが逃げていたクライスヴァイクを抜き去ると、後ろからはマークに付いていたゲラント・トーマスを引き連れてデュムランが追いつき、先頭集団は4人に絞られたところで後続にアクシデントが発生。何とニーバリが観客と接触したのか落車を喫してしまい、これが骨折を伴っていたようで遅れてゴールはしたもののリタイア。またもチームスカイのライバルが勝手に消えてしまう結果に。

最終的にゴールスプリントはモビスターのランダが加わった5人の中で争われ、最後はマイヨジョーヌのゲラント・トーマスがフィニッシュ。第11ステージに引き続いての連勝を飾り、2位以降はデュムラン、バルデ、フルーム、ランダという順番で相次いでゴールした。

これでゲラント・トーマスはフルームに対して総合で1分39秒のリード、3位は1分50秒差でデュムラン、4位はログリッチェの2分46秒差。まだ第20ステージの個人タイムトライアルを残している事を考えると、マイヨジョーヌ争いは事実上デュムランまでの3人に絞られたと言って良い。が、気になるのはゲラント・トーマスとフルームの関係である。

ゲラント・トーマスはあくまでチームのエースはフルームだと語っているが、いくらアシストとは言え登りでわざと遅れるとは限らないし、チームスカイとしてもライバルであるデュムランがタイムトライアルが強いので、ジロ・デ・イタリアの疲れが少し見せるフルームが遅れた場合の保険をかけておきたい。すると、第19ステージまででゲラント・トーマスがリードを保っていた場合、最後の勝負である個人TTはトーマスとフルームのガチンコ勝負になるかもしれない。

同じチームでの優勝争いと言えば、かつてラ・ヴィ・クレールチームで同じだったベルナール・イノーとグレッグ・レモンとの確執を思い出す。総合でリードを奪いながら、イノーのツール5連覇のために優勝を譲り、その代わりに次の年にエースを交代する事になったものの、イノーはレモンに対して何度もアタックをしかけ、最終的には優勝したレモンと表面上は和解したものの、しこりを残したままその後に決裂したという有名な事件があった。

そしてフルーム自身も、2012年にウィギンズのアシストに回りながらもアタックを仕掛けた過去がある。その報いを今度はゲラント・トーマスから受けることになってしまうのだろうか、今後の展開に注目である。

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