「ハリルホジッチは清武じゃなくて、実は水沼を見に来たのかもしれない」J1第29節 サガン鳥栖-セレッソ大阪

2017/10/16 | Jリーグ

スポンサードリンク

ユン・ジョンファン監督と、その教え子だった水沼宏太にとって古巣対決となった、サガン鳥栖とセレッソ大阪の試合。鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ監督もゾーン・ディフェンスの使い手とあって、戦術的にも興味深い試合となった。

鳥栖のフォーメーションは4-3-2-1で、1トップのイバルボの下に田川と小野を配した所謂クリスマスツリーの陣形。対するセレッソは柿谷と杉本の2トップで、SHには先発復帰した清武と水沼が並んだ。

試合はアウェイのセレッソがボールを保持する展開で始まるが、鳥栖は攻撃時にはクリスマスツリーだが、守備時には小野が下がって中盤に入った4-4-1-1のような形でサイドをケア、セレッソは杉本と柿谷が前線であまり基点になれず、清武と水沼が最初から中に入り込んでしまう事が多く、ボールを持っている割にはチャンスの数が作れない。

逆に鳥栖はボールを奪うと、高いキープ力を誇るイバルボにボールを集め、田川と小野が近い位置でサポート。そのためセレッソの4バックはボールサイドに寄せざるを得なくなり、出来たスペースへと吉田や原川が飛び出す切れ味鋭いカウンターでセレッソを脅かす。

そして前半22分に、スルーパスに抜け出した吉田が角度のないところからシュート、これはセレッソGKキム・ジンヒョンに防がれたが、こぼれ球をまた吉田が拾ったところで松田が足を高く上げて当たってしまいPK。1度目は味方がPA内に早く入ったという事でやり直しになったが、2度目も落ち着いてイバルボが決めて鳥栖が先制する。

が、セレッソもその直後にヨニッチのクリアを清武が頭で繋いだボールに杉本が反応して飛び出し、ドリブルで股を抜いてからニアハイに決める技ありシュートを決めて同点に。杉本は得点感覚は素晴らしいのだから、もっとポストプレイに磨きをかければ代表でも先発が狙えるのになあ。

後半開始すぐには鳥栖にチャンス、アーリークロスをイバルボがダフりながら押し返したボールを小野がダイビングヘッド、これがクロスバーに当たって再び小野の前に戻るが、これも押し込みきれず枠の外。その後にもイバルボがPA内で倒されたように見えたがPKは取ってもらえずCKの判定。ここの不運が試合の分岐点だった。

そこからは徐々に鳥栖のプレッシャーが落ちてセレッソがサイドで基点を作れるようになり、13分にはドリブルで中へ切れ込んだ松田から外へ開いた水沼にパスが通り、水沼のクロスがファーサイドに詰めていた清武にピタリと合ってヘディングゴール。セレッソが逆転に成功する。

鳥栖は豊田を投入してイバルボとの2トップにした4-4-2に変更し、サイドをケアしつつロングボールで打開しようとするが、セレッソも最後は得意の5バックで守りを固めて鳥栖の得点を許さず、試合は1-2のまま終了。3連敗中だったセレッソは鹿島に勝って波に乗っていた鳥栖を破り、ACL争いへも復帰する大きな勝利になった。

この試合はハリルホジッチが観戦、おそらく杉本と山口、清武を見に来たのだろうが、SB不足の代表にとっては水沼のクロス精度は魅力に見えると思うのだがどうだろう。SHは個人打開力が必要で選手層も厚いが、SBなら走力とクロス精度があれば攻撃面は十分、高さ不足もSBならある程度許される。あとは守備力さえ鍛えれば・・・ってそこが一番問題なんだけどね(笑)。

↓よろしければ、応援の2クリックよろしくお願いします。

サッカー ブログランキングへ
にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

スポンサードリンク

固定リンク

「これが寄せ集めの現実なのだが、ハイチ戦よりは未来が見えた試合」U-17ワールドカップ グループE 日本-ニューカレドニア

2017/10/15 | ユース代表

フランスとホンジュラスに合計11点を取られたニューカレドニアに、日本は予選を突破したとは言え、1-1のドローという”失態”を演じてしまったわけだが、個人的にはそんなに落胆するような試合じゃなかったかな...

続きを見る

「欧州では強豪国ほど、自由で創造性のあるサッカーとは無縁なのだ」ロシアW杯欧州予選 グループA フランス-ベラルーシ

2017/10/14 | ワールドカップ

ホームでベラルーシ相手に2-1と聞くと、よほどW杯出場のプレッシャーに負けてしょっぱい試合になったように思えてしまうのだが、いざ試合を見てみると想像とは全然違っていた。 現実的には、序盤からフラ...

続きを見る

「出場32カ国中の23カ国が決定する中、オランダ、アメリカの常連国が敗退」ロシアW杯 各大陸予選の状況

2017/10/13 | ワールドカップ

10月の各大陸予選が終わり、ロシアW杯に出場する32カ国のうち、23カ国が決定しました。 南米予選 最も激烈な最終節になった南米予選。崖っぷちのアルゼンチンはエクアドルに先制を許す絶体絶命のピンチ...

続きを見る

「日本の強さを認め、最大限のリスペクトを示したフランス」U-17ワールドカップ グループE 日本-フランス

2017/10/12 | ユース代表

グループリーグ最大のライバルとは言え、U-17ワールドカップの欧州予選で4位だったフランスが相手という事で、楽観視する向きも多かった試合だったが、蓋を開けてみれば日本は初戦で見せたような攻撃力をほぼ見...

続きを見る

「何度でも”自分たちのサッカー”を蘇らせてしまう、日本サッカーの根深い病巣」キリンチャレンジカップ 日本-ハイチ

2017/10/11 | 日本代表

FIFAランキングが48位と日本よりも8つ下のハイチに対し、序盤に2点を先制しながらも逆転され、試合の終盤になって辛くも追いついてドローという”失態”を演じてしまった日本。 案の定、試合後のネット界...

続きを見る

「エジプト歓喜の裏にガーナの歯ぎしり、ウェールズは60年ぶりの悲願ならず」ロシアW杯予選、各地区の状況

2017/10/10 | ワールドカップ

先週から今週にかけて各大陸で予選が行われ、いよいよ出場国の大勢が判明しつつあります。 アフリカ予選 5グループの4カ国のうち1位通過しか出場できない、相変わらず過酷なレギュレーションのアフリカ...

続きを見る

「果たして植田の出場はあるのか?というのが見どころらしい見どころ」キリンチャレンジカップ ハイチ戦展望

2017/10/10 | 日本代表

今日はキリンチャレンジカップのハイチ戦が行われるわけですが・・・正直、欧州・南米・アフリカ予選がたけなわの状況で、消去法を重ねて選んだ相手なので、どちらにとっても戦略的な位置づけが曖昧な試合である事は...

続きを見る

「中村ハットで日本が大勝発進、久保は良くも悪くもメッシ状態」U-17ワールドカップ グループE 日本-ホンジュラス

2017/10/09 | ユース代表

10月6日からインドで始まったU-17のワールドカップ。グループEに入った日本の初戦は北中米カリブ海代表のホンジュラス。 日本にとってはグループステージを突破する上で絶対に勝利が必要な試合だった...

続きを見る

「セレッソがロスタイム4分に劇的なゴールで勝ち越し、悲願の優勝へ駒を進める」ルヴァンカップ準決勝 第2レグ ガンバ大阪-セレッソ大阪

2017/10/08 | Jリーグ

ここ最近は連敗が続き、リーグ戦では失速中の両チームによるルヴァンカップ大阪ダービーの準決勝第2戦。ガンバは代表戦で5人の選手が抜け、セレッソも代表や怪我人で台所が苦しい中、互いに若手選手を起用しての対...

続きを見る



蹴閑ガゼッタ(旧TOP)
RSSフィード
PAGE TOP ↑