引き分け以上で日本のE-1優勝がかかった最終戦の韓国との試合。日本は3-4-2-1、韓国も同じフォーメーションのマッチアップでスタート。
前半7分、カウンターからイ・サンホのカットインシュートがゴールポストに当たり、その直後の攻撃で相馬からのクロスをジャーメイン良が合わせ、ジャストミートじゃなかったが飛んだコースが良くてゴールイン。
しかしその後は、日本の3バックとボランチに相手のプレッシャーが常時かかり、攻撃のビルドアップがままならなくなり、望月や垣田へのロングボール頼み。19分に相手のクリアを拾った安藤がシュートもゴール右。
20分を過ぎると日本が5バックになって韓国がボールを支配する流れになる。しかし韓国も日本の守備に対して決定的な形は作り出せず、膠着状態に陥ったまま前半の45分を終了する。
後半はさらに韓国が攻め込む展開、左のナ・サンホにボールを集めて突破を図るが、望月が身体能力でよく防いでいる。20分には韓国に波状攻撃を受ける中、垣田と宮代に代えて細谷と佐藤龍之介を投入。
しかし佐藤はスペースに動き回ってボールを引き出そうとしていたが、細谷は前線でなかなか基点になれず韓国のペースは変わらない。32分には相馬、川辺に代えて宇野、植田を入れて早くも壁を築いて守り切る覚悟の日本、セカンドボールを韓国に拾われ続けてCKを喰らいまくる。
39分にはクロスの折り返しからイ・ホジェに決定的なオーバーヘッドシュートを打たれるが、大迫が反応して最大の決定機を防ぐ。後半40分にはジャーメイン良に代えて原大智を投入、8分間もあったロスタイムも何とか最後まで守りきり試合終了。日本がE-1連覇と同時に韓国代表に対しても3連勝となる勝利を飾った。
ただ、勝ったことは良かったが内容的には1点取ってあとはひたすら守るだけ。効果的なカウンターもほとんど繰り出せず、レベルとしては見るべきものが無い試合だったと言わざるを得ない。特に中盤の機能不全は深刻で、海外組との差を見せつけられるばかりであった。
そしてE-1代表の中から来年のW杯メンバーに誰か入れるかと言われると・・・ジャーメイン良はもう三十路だし、望月は素材としては面白いけど足元に課題があるし、佐藤や大関はまだまだこれから。相馬、安藤、大迫がワンちゃんあるかも?ぐらいだろうか。
