東アジアの4カ国で争われるE-1選手権、日本の初戦は香港との対戦となったが、結果は6-1の大勝、2022年に続いての連覇に向けて順調な立ち上がりとなった・・・とは到底言えないぐらい、結果ほど内容的には褒められるものでは無かった。
日本は前半にジャーメイン良の4得点を含む5点を取ったが、あまりに香港の事前準備とGKのプレイが酷すぎた。香港のフォーメーションは4-3-3だったのだが、ウイングが高い位置を取っていたために、日本のWBである相馬、久保に対するプレッシャーが皆無、日本は好きなようにサイドから攻撃を仕掛けられた。
ただ、久保がなかなか1対1を突破できなかったのに対し、相馬は余裕でデュエルを制覇、良い体制でクロスを上げられていたので、右ウイングだったジャーメイン良が中に入って2つ目のターゲットになれたために得点の量産に繋がったと思う。
まあジャーメイン良の1得点目はゴラッソだったが、その後はシュートを枠に飛ばせばゴールが決まる状態で、3点目の稲垣のミドルシュートでは、GKがコースに入っていたのに何故かボールを横から叩こうとして空振りする自動ドアぶりであった。
しかし後半になって、香港はボールサイド側のウイングが守備時に自陣まで戻って相馬をマークするようになり、日本の攻撃が停滞。すると14分にCKから荒木のマークが遅れたスキにオアがヘディングを決めて香港がゴール。
さらに日本が3バックから4バックに変更した直後の34分に、香港のカウンターからシュートがクロスバー。44分に日本のCKから安藤がヘディングを決めたかに見えたがファールでノーゴール。しかしロスタイム4分にスローインからのボールを受けた中村草太がドリブルで3人を抜くゴールを決めて試合終了。
後半だけなら1-1の完全な尻すぼみ。Jリーグから中3日、2日の連戦が響いて足が止まったというのもあるだろうが、相手が戦術的な対応をして来るととたんに手詰まりになってしまう毎度の森保ジャパンという感じだった。ただ、どんどんリスクを取った縦パスを出して、ボールを奪われてもすぐにプレスをかけて奪い返す前半の積極性は良かった。次戦以降ももっとそんな意識を持った試合を期待したい。
