イングランドの2部であるチャンピオンシップの第16節。現在3位で自動昇格圏の2位とは勝ち点2差のリーズは、11位のスウォンジーとアウェイで対戦。フォーメーションはどちらも4-2-3-1で、代表帰りの田中碧は当然のようにボランチでスタメン。
試合はアウェイながらリーズが序盤からハイプレスを仕掛け、スウォンジーは長いボールで打開を図る展開。しかし8分に田中のファールでスウォンジーにFKが与えられると、キックにファーへ飛び込んだダーリングが押し込んでスウォンジーが先制する。
そこからは、マイボール時に田中がCBの間に下がって3バックのビルドアップで攻撃を組み立て始めると、20分に中盤でボールを奪うと、スルーパスに抜け出したジェームズの折り返しをソロモンが押し込んでリーズが同点に追いつく。
さらに3度ほど、田中が良いインターセプトを見せたが得点には至らず。逆に前半ロスタイム、中盤でボール扱いにもたついた間に奪われると、折り返しをリアム・カレンにゴール左へ流し込まれてスウォンジーがまたリードする。
後半はビハインドを負ったリーズが積極的に攻め立てる展開で始まると、10分に田中が相手の攻撃をカットして味方に繋ぐと、右サイドに飛び出したジェームズの折り返しを、リーズCBカバンゴがスライディングで自陣にオウンゴール、またリーズが同点にする。
そして後半28分、リーズは右サイドからCBに戻したパスに左SBのバイラムが抜け出し、折り返しをソロモンが決めてリーズが逆転。当然、スウォンジーは激しく反発、田中もほぼ自陣に下がってクロスを跳ね返す時間帯が続く。
とうとう後半45分、スウォンジーは左からのアーリー気味のクロスに飛び込んだビアンキーニが合わせて同点ゴール。これで試合はドローに終わるかと思われたのだが、ロスタイム1分にボールを奪って左に流れた田中がスイッチして縦に飛び出し、中へのパスから最後はニョントが決めてリーズが土壇場で勝ち越し。
スウォンジーも最後までリーズを攻め立てるが、試合はこのまま3-4で試合終了。リーズはこれでサンダーランドとシェフィールド・ユナイテッドと勝ち点で並びながら、得失点差で首位に浮上した。
田中はサポーターからMOMだと持ち上げられる意見は多いようだが、良くも悪くもいつもの田中だったかなと。アンカーとして常にバランスを取りつつDFに下がってもビルドアップに貢献。ただ、プレミアでやって行くにはスピードや体の強さ等、フィジカル面の向上が必要だろう。今は他のチームメイトがゴリゴリのブリティッシュスタイルで走って戦ってくれているので田中が活きているが、プレミアだと穴になってしまうからね。まだまだこれからだ。