アウェイのサポーターが詰めかけたゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムで行われたインドネシア戦。日本のフォーメーションは3-4-2-1で、GK鈴木、CB町田、板倉、橋岡、MF三笘、遠藤、守田、堂安、シャドーが南野と鎌田、1トップが小川のスタメン。インドネシアは5-4-1の形。
試合開始前からスコールが降りしきるピッチはいかにも水を含んで重く、なかなかボールが走らず日本は得意のパスサッカーが出来ない状態。インドネシアは自陣にブロックを引いて守り、前線にロングボールを放り込んで基点を作ると、中盤の選手が追い越して数的優位を作る狙い。
序盤はそれが当たって、前半9分に板倉がバウンドしたボールの目測を誤って裏を取られ、GKと1対1の場面を作られるが鈴木彩艶が飛び出し、オラトマングンの左足シュートを右足でブロック。嫌な時間帯が続いていただけに鈴木のビッグプレーだった。
それからも、日本はCBがリスクオフでラインを上げられず、連動したプレスが出来ずにインドネシアからボールを奪えない。29分には三笘がイエローをもらって嫌なムードが漂うが、このあたりから雨が収まったのもあって日本に少し落ち着きが戻って来る。
すると35分に町田のパスを守田がヒールで流し、反応した鎌田がPA内で折り返し、小川と競った相手のオウンゴールで日本が待望の先制点をゲットする。さらに40分、スルーパスを相手がクリアしきれず三笘に通り、アウトサイドでの折り返しを南野が飛び込んで決めて追加点。
後半から南野に代えて前田、左のWBに入って三笘がシャドーに上がる。早速の後半4分、インドネシアGKパエスのキックミスを拾った守田がマークを交わしてシュート、イツェスがクリアしようとして空振り、ボールはゴール左に入って3点目。
そこからしばらくインドネシアのCKやロングスローで自陣に押し込められる時間帯。ここで三笘と堂安に代えて伊東純也と菅原がそのまま右サイドに入る。24分、その菅原が伊東とのワンツーで抜け出し、角度の無いところからクロスを蹴ると見せかけてパエスのニアを抜く強烈なゴールを決めて4点目。
28分にはまたロングボールからオラトマングンに抜け出され、折り返しをアルハンがフリーでシュートもGK正面。ここで小川と鎌田を下げて大橋と旗手を入れる余裕の交代。その後は日本が試合をコントロールして4-0で試合終了、日本が勝ち点13に乗せてきっちり首位固めを果たした。
結果は4-0と大勝だったが、前半は日本が環境にアジャスト出来ず非常にリズムが悪く、鈴木がセーブした場面で失点していれば全く分からない展開になっていたと思う。ともかく、次の中国戦で勝てば突破はほぼ確実になるので、気を引き締め直して臨んで欲しいところだね。