公式戦3連敗中でリズムに乗れないスタッド・ランス。11月の代表ウィーク前ラストの試合はアウェイでブービー順位のル・アーブルと対戦。ル・アーブルのフォーメーションは3-4-2-1で、ランスは4-3-3、1トップがディアキテ、両ウイングが中村敬斗、伊東純也でスタメン出場。
試合は序盤からホームのル・アーブルに押される展開、いきなりアグバドゥがイエローをもらってゴール前でFKを与えるなどリズムが悪い流れ。12分にはFKからの流れでクロスからファーでシュートもランスGKディウフが防ぐ。
しかし前半15分、中村が左サイドを抜け出してCBアグバドゥからのフィードをピタリと足元に収めると、カットインからのシュートはル・アーブルGKデマに弾かれたが、こぼれ球をディアキテが押し込んでアウェイのランスが先制する。
さらに22分、ランスは右サイドを崩してのクロスに伊東がヘッド、これは相手にクリアされたが、セカンドボールを拾って左サイドからアキエメが再びクロス、中にいた中村がボレーでゴールの上を撃ち抜くシュートを決めてランスが追加点。この前のプレイでファールを取らなかった判定に激昂したル・アーブルの監督がレッドで退場。
その後はル・アーブルに攻め込まれる中、39分に相手のクリアをカットした攻撃からスルーパスに抜け出した中村がゴールを決めたかに見えたが、判定は中村のオフサイド。そのまま0-2で前半を折り返す。
後半は11分に伊東が絡んでの攻撃からクロスに中村が競るもオフサイド。しかし直後の12分にディアキテが抜け出してのクロスはデマが弾いたが、こぼれたボールを伊東が蹴り込んでゴール。これも一旦はオフサイドと判定されたが、VARでオンゴールと判定されてランスが3点目。
25分には伊東が高速カットインからシュートもバーの上。31分には中村がPA内でシュートも相手のスライディングで防がれる。後半40分には伊東と中村がお疲れ様の交代、ロスタイムにはサラマの折り返しからムネツィがシュートという場面はあったが、そのままスコアは動かず0-3で試合終了。
中村敬斗はゴールに加えて先制点も実質アシストのようなもので、現地メディアからMOMに選出。伊東純也もゴールで日本人選手が大活躍の試合となった。マレーシア戦では中村と三笘が左ウイングのポジションを争う事になるが、ゴール期待値では中村のほうが上であり、三笘もうかうかしてられない嬉しい悩みである。