ここまでリーグフェーズ3試合は1勝1分の20位と健闘しているセルティックは、まだ全敗のライプツィヒとホームで対戦。セルティックのフォーメーションは4-3-3で、1トップが古橋、左ウイングが前田、左のインサイドハーフが旗手と日本人3人がスタメンに並ぶ。対するライプツィヒは4-4-2の形。
試合はいきなり旗手のスルーパスに前田が抜け出しクロス、エンゲルスがシュートも相手がブロックというチャンスで始まる。その後はホームのセルティックがボールを支配、つーか日本代表並みにショートパスを繋いでいるんだけど、セルティックってこんなサッカーをするチームだったっけ?
しかし先制したのはライプツィヒ。23分にCKからカーター=ヴィッカースがニアで反らせた形になり、飛び込んだバウムガルトナーに押し込まれてセルティック失点。その後も自陣でミスを連発してセルティックがバタバタする流れが続く。30分には前田のミスパスから決定的なシュートを打たれるがゴール右に外してくれる。
すると前半35分、右サイドでボールを受けたキューンが、カットインからゴールポスト左に当たって吸い込まれる見事なゴラッソを決めてセルティックが同点に追いつく。38分にはキューンのスルーパスに前田がオフサイドぎりぎりで抜け出しシュートもバーの上、簡単な絶好機をものにできないのが前田らしい(笑)。
44分には旗手のパスを受けてジョンストンがシュートもGKキャッチ、直後には古橋が縦パスを受けて2人をドリブルで抜いてシュートもスライディングでクリアされる。しかしロスタイム1分、左サイドでボールを奪って旗手が縦に突破、ニアでコースが変わったボールを前田が空振り、これが絶好のスルーになって裏のキューンが押し込みセルティック逆転。
後半はビハインドを負ったライプツィヒが攻勢に出るが、9分に旗手がPA付近からミドルもサイドネット。20分にはキューンのカットインが流れたボールを旗手がシュートもGKがセーブ。直後に旗手のパスから折り返しを古橋がシュートも相手に体を当てられバーの上。
逆に25分にはバウムガルトナーが胸トラップからシュート、これはセルティックGKシュマイケルがニアでファインセーブ。セルティックは27分、右サイドでキューンがドリブルで溜めてオーバーラップしたSBジョンストンへ渡してクロス、これはレンジャーズGKグラーチが弾いたものの、こぼれ球を旗手が押し込み3点目。
34分には自陣でボールを受けた旗手が1人を交わしてロングスルーパス、抜け出した古橋が前田に折り返すも、戻った相手に惜しくもカットされてしまう。36分には古橋が下がって、前田と旗手はフル出場。ロスタイムにはCKが流れたボールを旗手がダイレクトシュートも大きく外す。5分には前田がゴールを決めたかに見えたがオフサイド、そしてそのまま3-1で試合終了。これでセルティックは15位へと浮上した。
MOMは当然2ゴールのキューン。スピードやフィジカルは無いが、正確な技術と巧みなキープ力は久保と良く似ている。旗手も守備のデュエルは相変わらず怪しいが、中盤で攻撃のリズムを作り出してチャンスメイクと大車輪の働きだった。前田と古橋はあまり目立たなかったが、攻守に良く動いて勝利に貢献していた。