プレミアリーグの2部にあたるイングランド・チャンピオンシップ。9節まで終了して、田中碧が所属するリーズは5位に付けており、今節は2位のシェフィールドと対戦。田中はオーストラリア戦から中2日の強行軍で先発、4-2-3-1のダブルボランチの位置に入った。対するシェフィールドは4-4-2のフォーメーション。
チャンピオンシップの試合は、やはりプレミアリーグに比べるとパスを繋ぐ意識が薄く、基本的には前線にロングボールを放り込んでのセカンドボール争いがメイン。その中で、田中はアンカーの位置でバランスを取ってボールを散らし、狙える時にはスパッと縦パスを送るゲームメイカー。相棒のロスウェルは、ピッチを幅広く動いて攻守に絡む猟犬と、上手く役割分担ができている。
26分には田中がDFラインに下がった展開からセンターを早い展開で崩してラマザニがシュートもシェフィールドGKクーパーがセーブ。40分には左サイドでボールを奪ってアーロンソンがシュートもゴール左。ロスタイムには左への速い展開から折り返しをアーロンソンが上に吹かして前半終了。
後半に入ってもリーズがボールを支配しながらも得点が決められない時間帯が続く。15分には連続攻撃からPA内でラマザニがドリブルも結局相手を倒した判定でゴールできず。逆に20分、セカンドボールを拾われて右からのクロスをフリーでシュートされるも、田中のスライディングでコースが変わってゴールを外れる。
ようやく試合が動いたのは後半33分、リーズの左CKからニアで合わせたCBストライクのゴールが決まってリーズが先制する。そこからは当然シェフィールドが攻勢を強める中、31分には田中がタックルで相手のハーフカウンターを止めるファインプレー。42分にはCKからのボールをカットして持ち上がった田中を引っ張ったアルバレスターにイエロー。
そして試合終了間際の45分、リーズはカウンターで左からのスルーパスにジョセフがDFを背負いながらゴールを決めて勝負を決める追加点。試合はそのまま2-0で終了、これでリーズはシェフィールドを逆転して3位に浮上した。
田中碧はオーストラリア戦では8番のポジションでプレイしていたが、守田と入れ替わって6番に下がるほうが本当は適しているのかもしれない。遠藤の後継が求められている代表の今後も見据えて、これからリーズの6番としてどれだけ貢献できるかに注目したい。