どちらも開幕ダッシュに失敗して5試合で勝ち点4同士の対戦。バジャドリーのフォーメーションは4-2-3-1のようで、ソシエダはオスカールソンとベッカーの2トップに、久保がトップ下に入った中盤ダイアモンドの4-4-2に見える。
10分には久保がPA内へ強引に突っ込んでクロスのシーンも、手に当たったという判定。その後は真ん中が渋滞する中で久保がボールを触る回数は少なく、SBが上がったスペースを使われ何度も危ないシーンを作られる。
22分には、カウンターで久保が左サイドギリギリから前にパスを出し、ベッカーが完全に抜け出すもシュートのタイミングが遅れて相手にブロックされ、絶好のチャンスをものにできない。37分にもオスカールソンの抜け出しに久保が完璧なタイミングでスルーパスも、結局クロスはゴールに繋がらず。
久保は途中から右サイドに流れてプレイするも、やはり良い形でボールは回ってこない。前半ロスタイムに右からのクロスにベッカーがヘディングも、バジャドリーGKハインがファインセーブでゴールならず。そのままスコアレスで前半を折り返す。
後半3分に久保が左サイドに流れてクロスも誰もいないファーに飛ぶ。5分には久保が右サイドで溜めるが相手にカットされる。13分にはバジャドリーのモローがGKと1対1もソシエダGKレミロがファインセーブ。16分にはスチッチとオスカールソンを下げてオラサガスティとオヤルサバルが入る。
早速1分後にベッカーからクロスをフリーでオヤルサバルがヘッドもバーの上。20分にはPA左でパスを受けた久保が縦に持ち出してクロス、味方が押し込もうとするがバーの上。27分には右から仕掛けた久保のパスを受けたベッカーが反転シュートもクロスバー。
29分には久保が絡んで相手のクリアがゴール前に飛ぶが、完全にフリーだったオヤルサバルのヘッドはあっさりゴールの外。35分には久保が下がってサディクが入る。その後は互いにチャンスはあったがやっぱり決められず、試合はスコアレスドローの痛み分け。とは言え、後半はほぼソシエダがボールを支配していた事を考えると痛恨の結果だったように思う。
久保はトップ下での先発で、おそらくかつてのダビド・シルバ的な働きを期待されたのかもしれないが、久保はほとんどボールを引き出すような動きをせず、足を止めたポジショニングが多かったので、あまり攻撃の起点にはなれなかった。今後インサイドの選手を目指すならば、かなり意識改革をしないと厳しいんじゃないかと思う。果たしてここから一皮むける事が出来るのだろうか。