今週のミッドウィークに行われた、イングランド・カラバオカップの3回戦。チャンピオンシップ所属のQPRと、プレミアリーグのクリスタル・パレスが対戦。
QPRのフォーメーションは4-2-3-1で、今シーズンにロンメルから移籍した斉藤光毅が右SHでスタメン。鎌田は3-4-2-1のシャドーではなくボランチの位置で先発、前線はマテタ、エゼ、アーセナルから移籍したエンケティアという並び。
試合は4分にエゼがドリブルで切れ込み、相手のクリアを拾った鎌田がシュートもDFに当たってラインを割る。10分にも左からの折り返しをエゼがフリーでシュートもバーの上。斉藤光毅は守備に戻る時間が長くてなかなかボールに触れない。
前半16分、エゼのクイックリスタートのFKにエンケティアがフリーで抜け出し、右サイドからゴールを突き刺しパレスが先制する。21分には。この試合で初めて斉藤が左サイドの高い位置で前を向いたが、フェイントを仕掛けようとしてボールを奪われる。
28分にはカウンターから斉藤が抜け出そうとしたところを鎌田が後ろからスライディングをかけてイエローカード。30分には斉藤の切れ込みを鎌田が止めるなど、日本人同士でバチバチのやり合い。36分にはようやく斉藤がワンツーでサイドをえぐって折り返しも味方と合わず。
前半終了間際に左に流れたエンケティアがシュート、GKが弾いたボールはムニョスがフリーだったが押し込めず。ロスタイムには斉藤がまたゴールライン際をえぐってクロスを狙うも鎌田がブロック。ここで前半を終了する。
後半は3分に斉藤が前を向いて抜け出そうとするところを後ろからエンケティアに倒される。7分には斉藤が繋いでマドセンがクロス、ファーでフリーだったスミスがヘッドも、パレスGKヘンダーソンがファインセーブ。しかしCKからの混戦でQPRのサム・フィールドが押し込んで同点に追いつく。
しかしパレスは後半19分、自陣で鎌田からパスを受けたエゼがドリブルで攻め込み、最後のシュートがQPRのCBクックに当たってゴールが決まり、ほとんどエゼの仕事だったが鎌田のアシストが記録される。そして後半23分に斉藤光毅がベンチに下がる。
パレスは28分にマテタが下がってヒューズが投入されると、トップがサールになって鎌田がシャドーの位置に上がる。35分には鎌田が右サイドに抜け出してクロスも相手に当たる。その後はQPRが攻めに出るもパレスは試合をコントロール、そのままスコアは動かず1-2で試合終了、パレスが4回戦へと駒を進めた。
鎌田はボランチの位置で縦パス、サイドへとボールを配給して攻撃のリズムを作っていたが、守備ではタイミングが遅れて交わされたり、斉藤にレイトアタックでカードをもらったりと不安が残る出来。
斉藤は、得意の細かいドリブルはオランダでは通用してもプレミアレベルだと簡単には交わせない。日本人の小兵ドリブラーが直面する壁をどうやって超えていくか、どちらも課題が残る試合であった。