「スペインがイングランドを突き放し、史上最多4度目の優勝を飾る」EURO2024 決勝 スペイン-イングランド

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今大会のEURO決勝は、ベルリン・オリンピアシュタディオンでの開催。スタジアムにはイングランドサポーターが大挙して詰めかけた。

スペインは4-2-3-1で、1トップがモラタ、2列目がニコ・ウィリアムズ、ダニ・オルモ、ヤマルの並び。イングランドはケインの1トップに2列目ベリンガム、フォーデン、サカとスペインと同じフォーメーションにして来た。

試合は予想通りスペインがボールを支配、ニコ・ウィリアムズのドリブルから何度か良い形を作る。イングランドは4-4のゾーンを自陣で組んでロングボールからサカが勝負と、前半はサイドの攻防が目立つ流れ。

前半は前線から球際で激しい守備が続き、イングランドはケイン、スペインはダニ・オルモと攻撃陣にイエローカード。ずっとスペインに攻められていたイングランドは、ロスタイムにFKから流れたボールをフォーデンがシュートも、スペインGKウナイ・シモンがキャッチ。

ハーフタイムでスペインはロドリが怪我で下がるアクシデントも、開始早々にヤマルのスルーパスに逆サイドのニコ・ウィリアムズがダイレクトでシュート、これがゴール右に決まってスペインが先制する。

イングランドは反撃と行きたいところだが、その後もスペインはモラタ、ニコ・ウィリアムズと決定的なシュートを打たれる展開。スペインは攻撃時にカルバハルがボランチの位置に上がり、イングランドの守備を混乱させている。

後半16分にイングランドはケインを下げてワトキンズを入れる采配。19分にはベリンガムがバイタルでルーレットターンからシュートもゴール左。21分にはスペインはヤマルがシュートもイングランドGKピックフォードがセーブ。

すると後半28分、イングランドはカウンターからサカが折り返し、ベリンガムが落としたボールをパーマーがゴール左にコントロールショット、イングランドが少ないチャンスをものにして同点に追いつく。

そして延長が視野に入ってきた後半42分、スペインはダニ・オルモの縦パスにオヤルサバルが落としたボールをククレジャがダイレクトで折り返し、これをオヤルサバルがニアで合わせてスペインが勝ち越す。

イングランドは45分にCKからライスがヘッド、ウナイ・シモンが弾いたボールをグエイが頭で押し込むも、ライン上でダニ・オルモがクリア、イングランドがビッグチャンスをものに出来ない。後半ロスタイム4分も、最後までスコアは動かず2-1で試合終了、スペインが史上最多4度目の優勝を飾った。

イングランドは2大会連続で決勝敗戦、やはり今大会を通じて守備は良かったが、最後までフォーデンやベリンガム、ケインの力を引き出せなかった。スペインはいつも攻撃力を喧伝されるが、今大会は前線からの献身的な守備でボールを高い位置で回収する強さが際立ち、優勝にふさわしいチームだったと言える。おめでとう、スペイン!

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