ここまでグループリーグ2連勝で突破を確実にした開催国ドイツは、グループ1位の座をかけて最終節はスイスと対戦。
ドイツのフォーメーションは4-2-3-1で、1トップがハヴァーツ、2列目がヴィルツ、ギュンドアン、ムシアラとポーランド戦とほぼ同じメンバー。対するスイスは3-4-2-1の形。
試合はクロースシステムのドイツが、中盤でしっかりパスを回してボールを支配。スイスは5バックでスペースを埋めて守ってはいるが、ボールを奪っても前線が孤立してポストになれず、ほとんどチャンスが作れない。
17分にはアンドリッヒがミドルを決めたかに見えたが、その前のプレイでムシアラがファールを犯しているとのVAR判定でノーゴール。これで少しドイツの勢いが落ちると、29分にスイスは左からのクロスにエンドイェがオフサイドギリギリで抜け出して合わせ、ワンチャンスで先制点を決める。
ドイツは後半5分にムシアラがスルーパスに抜け出しシュートも、スイスGKゾマーが正面でストップ。直後にクロースがミドルも大きく左に外す。ボールは保持するがスイスの粘り強い守備の前に決定機を作れないドイツは、17分にシュロッターベックとラウムを投入。
23分には左からのクロスにハヴァーツがヘッドもバーの上。25分にはヴィルツの切り返しからキミッヒがシュート、DFに当たったこぼれ球はバイヤーが相手に抱えられて押し込めず、VARではノーファールの判定。30分にはヴィルツとムシアラを下げてフュルクルク、サネを投入、徹底的にサイド攻撃を狙う展開。
39分にはスイスがカウンターからバルガスが抜け出しゴールを決めたかに見えたがオフサイド。40分にはドイツCKからハヴァーツがヘッドもまたバーの上。44分にはジャカがゴール左にコントロールショットを放つが、ノイアーが横っ飛びでセーブ。
このまま後半ロスタイムに突入、スイスが逃げ切るかと思われたのだが、ロスタイム2分に左からのクロスにフュルクルクが高い打点のヘッドを決めてドイツがやっとこさ同点、試合は1-1で終了してドイツのグループ1位通過が決まった。
それにしても、ハヴァーツにいくらクロスやCKを上げても得点できなかったのに、フュルクルクを入れたらワンチャンスでクロスからヘディングを叩き込んだのには笑ってしまった。ビヤホフやクローゼなど、ドイツは電柱系FWで勝ってきた時代もあるのだから、変なプライドは捨てたほうがいいんじゃないかと思うんだけどね~。