2試合目で決勝トーナメント進出を決めた同士、日本と韓国との最終戦。とは言え、次の準々決勝はグループ1位突破だとインドネシア、2位だと開催国カタールとの対戦になるため、どちらにとっても負けられない試合。
しかし日本のスタメンは、GKが野澤大志ブランドン、DFが内野貴史、高井、鈴木海音、半田、中盤が川崎、荒木、田中聡、前線が内野航太郎、平河、藤尾と7人が変わる完全ターンオーバー。韓国も5人を入れ替えるなど、どちらも次の試合を見据えたメンバーになった。
試合は3-4-2-1の形にして来た韓国は、守備時は5バックでサイドのスペースを埋め、日本の両SBの裏を狙って前線がロングボールに飛び出す攻撃を仕掛けてくる。日本はFW内野が飛び出す動きも全くパスが出ず、右サイドは機能不全で左サイドでクロスを上げるシーンのみ。
後半10分、川崎が落ち際にタックルを受けて相手にイエローカード。日本は17分、田中聡、川崎、平河が下がって佐藤、松木、藤田を投入。22分に韓国が右を崩してヘッドも、当たりが浅くて助かる。28分に日本のCKでファーの松木がクロス、高井のヘッドも浅くて外れる。
すると30分、韓国のCKで野澤が飛び出すも触らず、ファーから押し込まれて失点。ここで内野航太郎と荒木に代えて、細谷と山本理仁が入る。38分には日本の連続攻撃も佐藤のシュートはバウンドが合わず上に外れる。40分にも藤田のミドルは相手に当たって外れ、41分にはCKから細谷のヘッドもバーの上。
日本はロスタイムにもCKから細谷がヘッドも肩に当たってGKがキャッチ。7分には細谷の粘りから佐藤がフリーでシュートもゴールポスト。日本は9分のロスタイムも最後までゴールを奪えず試合終了。これで日本の準々決勝は開催国のカタールとの対戦となった。
比較的安定していた藤田、松木、山本が中盤に1人もおらず、GKは大会初出場、両SBは全く試合に入れずと、最初から勝つことを放棄したとしか思えないスタメンが案の定機能しなさ過ぎ。大岩監督が、日韓戦を単なる選手経験を積む場にしてしまった代償はあまりに大きい。
次は勝負のカタール戦だが、本来エース格だった細谷と佐藤のプレイ精度がさっぱりで、スタメンが復帰してチャンスを作っても点を取れる気がしない。この先どこが相手でも、彼らがどこかで爆発しないとパリへの切符は手に入らないだろう。