「小久保殊勲のPKストップ、日本が8年ぶり2度目の優勝を飾る」U-23アジアカップ決勝 日本-ウズベキスタン

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準決勝に勝利した事で、既にパリ五輪の出場権は獲得しているものの、大会1位は本大会のグループDでパラグアイ、マリ、イスラエルの組になり、2位はスペイン、エジプト、ドミニカとの対戦になるという事で、出来れば勝っておきたい決勝戦。

日本は大きくターンオーバーするかと予想していたが、意外にメンバー交代は3人のみ。GK小久保玲央ブライアン、DF大畑、木村、高井、関根、中盤が藤田譲瑠チマ、松木、山本理仁、3トップが細谷、佐藤、藤尾のスタメン。対するウズベキスタンは4-2-3-1のフォーメーション。

ウズベキスタンの狙いは明白、日本のプレスを回避してロングボールを前線に放り込み、ハイプレスをかけて高い位置でボールを奪う戦術。対する日本も、サイドに素早く展開してボールを落ち着かせようとするが、なかなかウズベキスタンのプレスをかいくぐれない。

そこまでほとんどチャンスが無かった日本は、前半28分に相手のクリアミスを拾って佐藤がシュートもゴール左。41分にはウズベキスタンの上げたクロス性のボールがクロスバーに当たるシーンも。

後半の序盤は日本が攻勢、CKや藤田のミドルとチャンスを作る。しかし13分頃はまたウズベキスタンの連続攻撃を受ける。日本は後半17分に藤尾と松木に代えて平河と荒木を投入するが、20分にはゴールに向かうクロスやセカンドボールを拾われてのシュートを浴びるなどピンチが続く。

さらに日本は後半26分に山本と佐藤に代えて川崎と山田が入り、平河が左ウイングに移る。29分にはその川崎からのクロスに山田がフリーでヘディングもバーの上と、この試合初めての決定機をものに出来ず。

32分にはゴールからのキックにGKネマトフと荒木が競り合って激突、一発レッドでもおかしくなかったがイエローを与えられたのみ。36分にはFKの流れから関根のクロスに細谷がヘッドも枠外。42分のCKも高井のフリックから細谷が飛び込むもヒットせず、44分にはロングパスに荒木が抜け出しトラップもシュートまで行けず。

11分間のロスタイムに入ったところで、日本が高井が中盤でインターセプト、ヒールパスから藤田が繋いで最後は山田がゴール右に狙いすましたシュートを決めて日本がようやく勝ち越しに成功する。そして大畑に代えて内野貴史で全員交代。

ロスタイム5分に、ハイボールに相手と競り合った際にボールが関根の腕に当たったというVAR判定でウズベキスタンにPK、しかしこれは小久保の読みが完全に当たって殊勲のセーブ。ロスタイム14分に荒木は脳震盪疑いで退場、数的不利からさらに3分の時間はあったが何とか守りきり試合終了、日本が8年ぶり2度目の大会優勝となった。

大会の序盤はまともに攻撃を組み立てられない酷いチームだなと思ったが、良くここまでタフに戦える良いチームに成長したなと感慨深い。小久保、高井、藤田、松木、山田あたりはA代表でも早く見てみたい選手である。

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