グループリーグで0-1で敗れた北朝鮮とのカードになった、U-20アジア杯決勝。日本は4-2-3-1で、北朝鮮は4-4-2のフォーメーション。
序盤の日本は、早めに前線へボールを送ってシュートで終わるという狙いが見える。北朝鮮も、得意の右サイドからの崩しで日本のゴールを狙う展開。しかし北朝鮮のプレスが早く、日本はパスを回す余裕を与えられずに雑に蹴り出す手段しか与えられない。
しかし前半20分、日本はうまく右サイドを破ってクロス、土方のクロスを相手GKがかぶった裏で辻澤が頭で押し込み日本が先制する。その後は北朝鮮に押されながらも粘り強く対応、30分にはゴール正面でFKを得るが、天野のキックは壁に当たる。
その後も日本は何とか北朝鮮のプレスを耐えていたのだが、前半44分に右サイドを突破されてクロスをファーにいたジョン・リョンジョンにヘディングを決められ同点。そして前半を1-1で折り返す。
後半から日本は土方と久保田に代えて、樋渡と笹井を投入。北朝鮮に押されながらも、たまに良い形で攻撃陣が前を向くとチャンスの香りがする。ただ、前線に対しては北朝鮮がガッチリマークして基点を作らせてもらえない。31分にはCKからフリーでヘッドを打たれるが、日本のGK鹿島がファインセーブで防ぐ。
すると後半41分、右サイドを突破して折り返されると最後は走り込んだチョン・リョンジョンに頭で押し込まれ失点。後半ロスタイムは6分、4分に笹井がスローインからボレーもゴール左。北朝鮮はGKが倒れるなど露骨な時間稼ぎをするなど、そのまま逃げ切り試合終了。
日本のほうが技術では上回っていたが、ボールのキープ力、ドリブルの突破力、走力といったフィジカル面で北朝鮮が上回り、日本は相手のマンマークを打ち破る事が出来なかった。男子A代表のアジアカップもそうだが、そういう相手に対してどう戦うかの対策が必要になって来ているのは確かだろう。