「デ・ブライネを消し去った遠藤、シュツットガルトではいつもの光景」イングランド・プレミアリーグ第28節 リバプール-マンチェスター・シティ

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27節を経過して上位3チームが勝ち点1差で並ぶ大混戦のプレミアリーグ。今節はアーセナルが勝利したため暫定首位、リバプールとシティの勝ったほうが首位に立つという大一番。

リバプールはいつもの4-3-3で、前線がヌニェスにルイス・ディアス、エリオット、中盤が中2日で出場の遠藤がアンカー、IHがマカリスターとソボスライの3人で組む形。CBのコナテは怪我で欠場、代わりにクアンサーが入る。対するシティは4-1-4-1、1トップがハーランドで2列目がアルバレス、デ・ブライネ、ベルナルド・シウバ、フォーデンの並び。

試合の序盤はシティのペース。アンカー遠藤の両脇のスペースを使われてワンタッチでパスを繋がれ、リバプールの守備が後手に回る。リバプールのビルドアップ時には、遠藤に対してデ・ブライネがマークに付いている。リバプールは10分までに何度かシュートを浴びるがケレハーがしっかりセーブする。

しかしリバプールもマカリスターと遠藤がダブルボランチ気味になる事で中盤の守備を修正すると、徐々に試合はリバプールのペース。14分にはエリオットが右での切り返しからシュート性のクロスもゴールを外れる。

16分にはルイス・ディアスのクロスにヌニェスがヘッドも、予測が出来ず上に飛んでしまう。19分には遠藤の縦パスからエリオット、マカリスターとダイレクト、ヌニェスのクロスをルイス・ディアスが決めたかに見えたがオフサイド。

前半23分、シティはCKでデ・ブライネがラインギリギリを通すグラウンダーのキック、これをストーンズがニアで合わせるサインプレイで先制点を決める。リバプールも31分にサイドチェンジからエリオットのクロスをソボスライがフリーでヘッドも枠外。

その後はリバプールがボール保持で優勢、シティがカウンターを狙う展開。42分には遠藤の潰しから最後はルイス・ディアスがドリブルで切れ込みシュートもゴール左に外れる。そして前半を0-1で折り返す。

後半開始早々、リバプールはアケのバックパスをヌニェスがPA内で拾い、遅れて飛び込んだシティGKエデルソンが足を蹴ってしまいPK。これをマカリスターがゴール左上のGKが取れないコースに決めて同点。結局エデルソンは怪我でオルテガと交代するアクシデント。

リバプールは後半16分にソボスライが下がってサラーが入り、エリオットがIHに下がる。そのサラーからのロングスルーパスに、ルイス・ディアスが完全に抜け出しシュートもゴール右に外してしまう決定機。20分には遠藤のボール奪取から最後はマカリスターがミドルもオルテガが横っ飛びで防ぐ。

劣勢のシティは後半24分、遠藤に封じ込まれたデ・ブライネを下げてコバチッチとドクを投入。デ・ブライネはペップに文句を言ったようで不満顔。27分にはロバートソンのクロスに中でヌニェスが合わせるも、GKオルテガがしっかり詰めて弾く。

シティも28分にアケのクロスをケレハーが弾いたボールにフォーデンが飛び込むもクロスバー。44分にはドクが左サイドからシュートもゴールポスト。ロスタイム5分には珍しく遠藤が右サイドへ飛び出し、頭で流してFWに繋げるがゴールならず。8分にはマカリスターの胸にドクのキックが入るがノーファール、そして1-1のドローで試合終了。

デ・ブライネとロドリをピッチから消し去った遠藤の守備貢献が称賛されているが、本人のプレイがいきなりレベルアップしたわけじゃなく、シュツットガルト時代から良い意味で変わっておらず、チームの調子が良い時はバイエルン相手にもボールを狩りまくっていたので驚きはない。

シーズン序盤に苦労したように、遠藤は守備陣形がコンパクトに保たれている時は、危機察知能力とデュエルの強さで無類の強さを発揮するが、周りにスペースがあると鈍足とポジションバランスの取り方が上手くないので、とたんにプレイのクォリティが下がる。来期はクロップが退任して新監督に変わるだろうが、遠藤の特性を理解して使ってくれる人であった欲しいね。

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