PSGホームでの第1戦を0-2で折り返しての、ソシエダホームでの第2戦。ソシエダは4-3-3のフォーメーションで、1トップがオヤルサバル、ウイングがベッカーと久保のスタメン。対するPSGも同じ4-3-3、エムバペがトップでウイングがバルコラ、デンベレの並び。
試合の序盤は、PSGはソシエダの中盤にマンマークを付けてビルドアップをさせてもらえない状態。久保に対してはヌーノ・メンデスが付いて、デンベレがパスコースを切る二重の構え。PSGに比べるとソシエダの守備が緩く、一発でゴール前まで持っていかれるのが気になるところ。
すると15分、エムバペが左サイドに抜け出し、2度のカットインからエムバペにゴールを決められソシエダにとっては厳しいPSGの先制点。その後もPSGがボールをキープする流れだが、29分に久保が相手のミスを奪って倒され、ヌーノ・メンデスにイエローカード。
43分にはようやく久保にパスが渡り、相手が2枚来たところでオヤルサバルに折り返しも相手がカット、そこからスライディングに行って久保にイエロー。ロスタイムには久保がカットインからシュートもわずかにポスト右。
後半12分、ハーフラインぎりぎりからエムバペが抜け出し、そのままニアにぶち込んでPSGが追加点。後半16分にソシエダはベッカーとブライス・メンデスに代えてバレネチェアとトゥリエンテスが入る。18分にソシエダはトゥリエンテスのクロスにバレネチェアが頭で押し込むがオフサイド。
ようやく後半20分過ぎからPSGのプレススピードが落ちて、ソシエダが中盤でボールを持てるようになる。28分にはオヤルサバルがドンナルンマのクリアボールを奪ったが、時間がかかってゴールならず。ここでソシエダはスベルディアとオヤルサバルを下げてパチェコとアンドレ・シウバを投入。
34分には左サイドから崩して至近距離からトゥリエンテスがシュートもドンナルンマがストップ。43分には久保がPA右でボールを受けて、フリーのオラサガスティにパスもシュートは相手に当たってゴールを外れる。44分、久保のクロスから最後はメリーノが押し込み、ソシエダはやっと1点を返すが、そのまま1-2で試合終了。PSGがベスト8に進出した。
ソシエダは、やはり中盤の3枚が抑えられると攻撃が出来ない弱みを突かれ、カウンターからエムバペにボールを集められて個人能力で2点を奪われ、早々に勝ち目を失ってしまった。オヤルサバルも1トップは厳しく、FW不在のソシエダを象徴する内容と結果になったと言える。
久保は、SBがマークしてパスコースをSHが切る守備でボールをもらう回数は少なかった。久保自身も、もう少しボールを受けるオフ・ザ・ボールの動きを工夫しないと、CLのレベルでは簡単に通用しない現実を見せつけられた形となった。