現在リーグ5位のモナコは、勝ち点差2で6位のライバルRCランスとアウェイで対戦。モナコはこの試合で負けると順位が逆転してしまう。ランスのフォーメーションは3-4-2-1で、モナコは4-4-2、2トップがベン・イェデルとバログン、南野は右SHで先発となった。
試合はモナコがアウェイながら、ラインを上げてプレスを仕掛けてペースを握る。6分には高い位置で奪ったザカリアからベン・イェデルがトラップで抜け出し、GKと1対1でシュートもランスGKサンバが止める。しかしランスも7分にカウンターからシュート、モナコGKマイェツキが股間を締めて止めるなど、スタジアムの雰囲気と相まってまるでプレミアのような攻撃の応酬。
すると19分、バログンが左サイドでボールを受けると、相手のマークを受けながらも縦突破、中に切れ込んでタックルを弾き飛ばしながらシュートをニアに決めるスーパープレイでモナコが先制する。
その後はビハインドを負ったランスがボールを保持する流れに変わるが、前半30分にモナコはまた高い位置でボールを奪い、パスを受けたベン・イェデルが仕掛けてシュート、これはGKサンバが防いだが、こぼれ球を中へ走り込んだ南野が折り返すと、これがサンバの手に当たってゴールに入る。残念ながら南野のゴールじゃなくてオウンゴールとなってしまったが、モナコが追加点。
しかしその直後にランスはワヒが速攻からゴール、ワヒのポジションはオフサイドに見えたが、ラストパスは味方じゃなくてモナコDFサリスが出した足に当たってのボールだったために得点が認められて1点差。
39分にはロングボールからバログンがDF裏に抜け出し、南野がフォローしてボールを受け、PA内でキープして最後はバログンにパスをしたのだが相手にカットされ、こぼれ球がラインを割って絶好機をフイにする。
後半はランスが攻勢の立ち上がり。南野は守備時にDFラインまで戻って献身的に守備をする。13分には左右に振ったランスの攻撃からシュートも、ゴールライン際でクリアしたボールがクロスバーに当たるピンチ。モナコはDFラインを上げられず攻められっぱなしの時間帯が続く。
すると後半32分、クロスからヘディングで折り返したボールをサイードがシュート、これはGKマイェツキが弾いたが、サイードだけに再度押し込まれてランスが同点に追いつく。しかし33分、バログンが相手と競り合ってもつれたところに南野が猛然と突っ込み、ボールに触った瞬間にサンバの体が当たってPKの判定。
ところがバログンのキックは素直な正面でサンバが体で止めると、その跳ね返りがバログンの前にこぼれたが、そのシュートはダフってサンバが難なくキャッチ。モナコはバログンがバログンしてしまい(笑)千載一遇の好機をパーにする。
その後はランスもペースが落ちて、このままドローで終わるかと思われた後半ロスタイム2分、右サイドへ飛び出した南野がドリブル、ちょっとぎこちないまたぎフェイントからカットイン、カバーに入ったメディナを振り切り、左足でファーに決めるゴラッソでモナコが勝ち越し。そしてそのまま2-3で試合終了、モナコがアウェイでライバル相手に大きな勝ち点3をゲットした。
南野はほぼWBのポジションで、自陣のDFラインまで下がって献身的な守備をしながら、前線にボールが入ると長い距離を走ってすかさず攻撃をサポート、1オウンゴール誘発、1PK獲得、そして逆転ゴールと、この試合のMOMはもちろんの事、モナコに移籍してから間違いなくベストの活躍だった。来週は首位PSGとの対戦、この調子で次も活躍を期待したい。