いや、見事にぐうの音も出ないほどの完敗でしたな。
日本のスタメンはGK鈴木彩艶、DF菅原、谷口、板倉、伊藤洋輝、ボランチが遠藤、守田、2列目が南野、久保、伊東純也、1トップが浅野という布陣。対するイラクは4-2-3-1の形。
ただ、イラクは日本を良く研究していた。1トップに長身のFWアイマンを置き、そのロングボールにいきなり日本のCBが競り負けて、またしても鈴木の曖昧なクリアを押し込まれて早々に失点。
日本はCBが競り負けるので、セカンドボールの余裕を持つために日本はラインが上げられず、間延びした布陣になってしまって中盤が孤立。前線までの距離が遠くてパスが入らず攻撃が機能せず。遠い距離を無理に回そうとしてミスからカウンターをくらいまくる。
そして前半ロスタイムに菅原が競り負けて痛いイラクの追加点。今大会、どうも菅原は出来が良くない。そして後半に日本は冨安を入れて、相手のアイマンが下がった事で競り負ける事は減ったが、日本は相変わらずボールのコントロールが出来ずミスが多く、それがまたリスクオフの攻撃に終止してしまう。
日本は後半16分に上田と堂安、30分に前田と旗手を入れてサイド攻撃を仕掛けるが、サイド一辺倒で中を使えず相手に跳ね返されるだけ。後半ロスタイムにCKから遠藤がヘディングを決めた1点のみ。イラクは足が止まっていたが、攻撃のチグハグさは最後まで変わらず1-2で試合終了。日本は1位通過が厳しくなってしまった。
今大会の日本は、優勝候補本命と見られているせいか、選手に良い意味でのガツガツした姿勢が無く、ゆったりしたペースで試合に入った後でスピードアップする瞬間がほとんど無い。足が滑ってボールが跳ねるピッチに戸惑っているのもあるんだろうが、それならなおさらベトナム戦で起用した選手の経験を活かすべきだったのではないか。
いろんな意味で舐めプの日本が格下(?)にしっぺ返しを食らう。前回のW杯で日本に負けたドイツやスペインの気持ちが良く分かったのではないだろうか(笑)。さていったい森保監督はここからどうやって立て直すつもりなんだろうか?