現在グループリーグ4戦で勝ち点9の首位に立っているアーセナルは、勝ち点5のRCランスとホームで対戦。アーセナルのフォーメーションは4-3-3で、ジェズス、マルティネッリ、サカの3トップに、中盤がハヴァーツ、ライス、ウーデゴール、右SBで冨安が先発。対するランスは3-4-2-1の形。
アーセナルは、マイボール時に両SBのジンチェンコと冨安がアンカーのライスと同じ高さまで上がり、偽SBの2-3-4-1のような形になってボールを支配しにかかる。勝ち抜けには勝利が必要なランスもただ引くのではなく、高い位置からプレッシャーをかけて対抗する。
前半10分ごろから、ランスの勢いが落ちてアーセナルが試合をコントロール。11分には冨安がオーバーラップ、サカからのパスを受けてクロスをハヴァーツがヘディングもゴール右に外れる。しかし前半13分、冨安のアーリークロスを相手が頭でクリア、浮いたボールをジェズスが中へ落とし、飛び込んだハヴァーツがGKに当てながら押し込みアーセナルが先制。
そこからはランスも前プレを復活させるが、逆に21分サカのドリブル突破からワンツーのような形になって、サカが相手に囲まれながらも足に当てたボールをジェズスが切り返しから流し込み、アーセナルが追加点。さらに24分にGKラヤのキックをマルティネッリが落とし、ハヴァーツからリターンをもらってマルティネッリがシュート、GKが弾いたボールをサカが胸で押し込み、あっという間に3点目。
さらに27分、ウーデゴールからのバックパスを冨安がダイレクトでサイドチェンジ、これが左サイドにいたマルティネッリに通り、そのままマルティネッリがドリブル、連続カットインからファーにシュートを決め、結果的に冨安のアシストで4点目。
さすがにこれでアーセナルはややペースダウン、ランスがボールを支配する流れに変わる。40分にメディーナが強烈なミドルも、ゴールポストに当たって難を逃れるアーセナル。すると前半ロスタイム、カウンターからサカがドリブル、冨安が追い抜いてオーバーラップ、サカからもらって上げたクロスを、ウーデゴールがダイレクトで叩き込み冨安が2アシスト目で5点目。
後半からアーセナルは冨安とジンチェンコの両SBを下げて、ベン・ホワイトとキヴィオルを入れてターンオーバー。ランスは前半ほど前からプレスに行かず、中盤でゾーンをコンパクトに保ってサンドイッチする守備に切り替え、アーセナルも前半のような素早い攻撃が出来なくなる。
そのままずっと膠着状態が続いていたが、後半38分にマルティネッリへのパスをフサノフが競り合った際にハンドを犯し、VARでPKが与えられる。ボールはウーデゴールが持ったが、ジョルジーニョがキッカーとなってしっかり6点目を決め、あとはアーセナルが試合をコントロールして試合終了。アーセナルは圧勝でグループリーグ首位突破を決めた。
まあ前半のアーセナルは冨安も含めてちょっと出来過ぎ。ランスも中途半端に前へ出過ぎて裏を使われまくり、いろんな意味で良い方向に噛み合いすぎたかな。でもハヴァーツのポジションに最適解が見つかったのは朗報。このまま勢いに載ってビッグイヤー獲得と行きたいね。