CLのグループDは、開幕から3試合を経過してソシエダとインテルが勝ち点7で並び、ザルツブルクが勝ち点3、ベンフィカがゼロという状況。今節でソシエダとインテルが勝利すれば、ソシエダの勝ち抜けが決まる状況。
ソシエダはいつものように4-3-3のフォーメーションで、前線はオヤルサバル、バレネチェア、久保の3トップ。ベスメンからはトラオレが怪我で外れてエルストンドが入る。ベンフィカは3-4-2-1の3バック、右ウイングにはディマリアが入った形で臨む。
試合はアウェイのベンフィカが積極的に前へ出る流れでスタート、しかし6分にショートコーナーから久保が相手を3人引き連れてからマイナスへパス、バレネチェアのクロスは相手にクリアされたが、ムニョスがこぼれ球をダイレクトシュート、これをファーに残っていたメリーノが頭で押し込みソシエダが先制する。
さらに前半11分、ベンフィカのスローインからマリオがバックパス、オタメンディの対応が遅れた隙を逃さずチェイスしていたオヤルサバルが決めてソシエダが早くも追加点。さらに15分、FKから相手のラインコントロールの裏を取って、フリーのメリーノが押し込んだかに見えたがVARでハンドの判定。
しかし20分、ミケル・メリーノのFKからボールが右に流れて久保がキープ、3人に囲まれながら中へパス、左でフリーになっていたバレネチェアがカットインからシュートを決めてソシエダが3点目。さらに27分、ロングパスからバレネチェアが折り返し、オヤルサバルが中でルーレットをしたところで倒されPK。ブライス・メンデスのキックはポストに当たって4点目ならず。
そこからはベンフィカが反撃、ソシエダ陣内での試合が続くが、41分にはカウンターからオヤルサバルがシュートもGKがキャッチ。44分には久保が右でボールを受けて中へドリブル、2人に囲まれながらもキープして展開と、ソシエダも徐々に盛り返して折り返す。
後半は立ち上がり4分に、ベンフィカのFKからセカンドボールを拾われ、最後はワンツーに抜け出したラファ・シルヴァがゴールを決めて1点を返される。その後もベンフィカの出足が良くて相手のペースが続く。久保も疲れが見えて守備の戻りが遅くなっている。
それでも15分に久保がカウンターからDFラインの裏へ抜けてドリブルでキープ、18分には久保のCKからミドルとソシエダも徐々に盛り返す。25分に久保とブライス・メンデスが下がってカルロス・フェルナンデスとトゥリエンテスが入る。
ソシエダはあまりチャンスは作れないものの、前線からのプレスが復活して何とか膠着状態には持ち込む。そしてそのままスコアは動かず3-1で試合終了。裏の試合でインテルがザルツブルクに勝利したため、これでソシエダのグループリーグ突破が決まった。
久保はゴールやアシストこそ無かったが、相手を常時3人引き付けて逆サイドのバレネチェアがフリーになる効果で2ゴールを演出、相手を自陣ゴール前で数的不利にさせる形がソシエダの攻撃の主軸になってしまっている。もっと本人はゴールに絡みたいだろうが、チームとしては美味しすぎてやめられんだろうなあ(笑)。