ヨーロッパリーグではグループ2試合を連勝、格の違いを見せつけているリバプールは、3戦目をフランスのトゥールーズとホームで対戦。
リバプールは前のプレミアリーグ・エヴァートン戦から8人を入れ替え、前線がヌニェスの1トップに、ウイングがジョタとエリオット、アンカーには遠藤が入った4-3-3。対するトゥールーズは4-4-2のフォーメーション。
試合は当然ホームのリバプールがボールを支配。遠藤は相手の2トップと中盤3人の間にポジションを取って、囲まれた状態だがDFからのボールが来たら、安易なバックパスはせずに着実に縦パスを前線に配給できている。
前半9分、センターサークルでボールを受けたジョタが自ら反転ドリブル、ゴールを決めてリバプールが先制。しかし15分にトゥールーズはDFからの縦パスをゴメスが止められず、裏に抜け出したダリンガに決められ同点。
20分を過ぎると、相手FWのダリンガが遠藤をマークするようになって、遠藤には簡単に縦パスが入らなくなる。ならば攻撃でと、30分にショートコーナーからアレクサンダー=アーノルドのアーリークロスに遠藤が頭で合わせ、リバプールでの初ゴールで追加点。直後には左サイドでドリブル突破からエリオットにクロスを出す場面も。
リバプールは35分に、フラーフェンベルフが持ち込み、ジョーンズがシュートしたこぼれ球をヌニェスが押し込み3点目。しかし後半3分、リバプールはGKケレハーがまさかのキックミス、がら空きのゴールへシュートを打たれるが、ライン上にいたアレクサンダー=アーノルドが冷静にクリアして難を逃れる。
その後もトゥールーズは攻撃に人数をかけてリバプールが守勢に回る。しかし8分には前線に上がっていた遠藤が相手の守備を剥がしてシュートもゴール左。このあたりからアレクサンダー=アーノルドが偽SBのように中盤へ上がり、遠藤がより攻撃に絡むシーンが多くなる。
すると20分、相手のバックパスミスを拾ってヌニェスにスルーパス、ヌニェスはDFとGKをフェイントで交わしてシュートもゴールポスト、しかしこぼれ球を拾ったフラーフェンベルフが押し込み4点目。ここでリバプールは一気に3人を交代、さらにはサラーもウォームアップ的に投入。
そこからは意気消沈したトゥールーズに対してリバプールが試合をコントロール。ロスタイム3分にはカウンターからPA内でパスを受けたサラーが冷静に切り替えしてゴールを決めてダメ押しの5点目、そして試合終了。リバプールが大勝でグループリーグ3連勝を飾った。
遠藤はスタメンフル出場。攻撃面では明らかに向上していたが、相手に当たりに行って簡単にかわされたりするなど、まだアンカーとしてのポジショニングや判断には課題を残している様子。アレクサンダー=アーノルドとダブルボランチ気味になっていた時間帯はイキイキしていただけに、そういう戦術がメインになってくれるといいんだけどね。