北朝鮮との死闘を制してから中2日で迎えた準決勝、相手は強豪イラン相手に2-1で破って勝ち上がった香港。実質完全アウェイの雰囲気での試合。
日本は北朝鮮戦から8人のメンバーを入れ替え、GK藤田、DF今野、関根、馬場、根本、ボランチ山内、谷内田、2列目が小見、日野、角、1トップが鮎川の4-2-3-1。対する香港は4-5-1のフォーメーション。
試合は日本がボールを保持する流れでスタート。サイドチェンジで大きく展開してサイドの高い位置で基点を作る狙いが見える。香港は日本に対して前線がハイプレスを仕掛けてくるが、DFラインは低めで中盤にスペースはある。攻撃は徹底してロングボールを前線に集め、ロングスローやセットプレイで押し切りを図る。
日本はサイドまで行けてもなかなかシュートまで行けない時間帯が続き、ようやく18分に日野がシュートもサイドネット。そして24分、日本は左からのFKに香港の選手がクリアミス、鮎川の前にこぼれたボールを押し込んで、日本がラッキーな形で先制する。
ビハインドの香港はさらにハイプレスの勢いを増し、31分には日本ゴール前でFK、キックは壁に当たったが連続攻撃を仕掛けて危険な流れ。33分にもFKからヘディングを打たれるも藤田がキャッチ。40分には今野のオーバーラップからクロス、最後は谷内田がシュートと日本も盛り返す。
後半の日本は、GK藤田からシンプルにロングフィードを前線に入れて相手のDFラインを下げ、セカンドボールを拾って攻める形に変更。すると10分に右サイドで角が仕掛けてクロス、香港GKが飛び出して手に当てたが、それを飛び込んだ日野が頭で押し込み日本が追加点。後半16分には谷内田を温存して重見を投入。
その後はしばらく香港の勢いが上回る時間が続いたが、後半30分に相手DFがボールを受けてターンしたところをスティール、そのまま無人のゴールに流し込んで日本が勝負を決める3点目。ここで日本は馬場と鮎川を下げて山川と佐藤を投入。
さらに後半41分、日野が左サイドを飛び出し、山内のスルーパスを受けてカットインから見事なゴールを決めてダメ押しの4点目、これで完全に勝負あり。あとは吉田、松村を投入しつつロスタイムをコントロール、4-0の無失点で決勝に進出した。
香港はイランに勝ったのでもっと骨があるかと思ったら、北朝鮮よりも一回りスケールの小さなチームで拍子抜け。しかしウズベキスタンを破って決勝に進出した韓国は、U-24に欧州組4人を揃えた、兵役免除がかかった超本気メンバー。正直、勝つのは相当難しいだろうけど、良い試合を期待したい。