前節はマンUを破ったブライトンは、ホームで19位と降格圏に沈むエヴァートンと対戦。ブライトンは1トップがウェルベック、2列目が三笘、ウンダヴ、ブオナノッテという4-2-3-1の並びで、マーチとエンシソはベンチスタート。対するエヴァートンは3-4-2-1の形。
いきなり前半1分、三笘が縦パスをスルー気味に抜こうとして止められ、上がっていたエストゥピニャンが何故か足を止めてコースを消す守備、ダンクがパスの受け手をあっさり見逃し、クロスをドゥクレに落ち着いて決められあっさり失点。
4分、三笘が左からカットインクロスもウェルベックの頭をかすめ、裏に入ったブオナノッテは合わせられず。三笘には常時対面のSBパターソンが縦を切るポジションを取り、右SHのイウォビが下がってダブルチームで対応している。
最近はどの相手も三笘に2人を付けてくるため、三笘が下がって2人を引き付けたスペースにエストゥピニャンがオーバーラップする攻撃の形を取っているのだが、三笘が上がるのに比べるとクォリティの差は歴然。そして三笘がマークされる分、右がフリーになる事で普段はマーチが躍動するのだが、ブオナノッテのプレイは淡白で実効性に欠ける。
14分には三笘の得意なエグりからマイナスの折り返しをマカリスターがシュートも相手に当たる。24分にカウンターから三笘がドリブル、ゲイェが完全にファール角度のスライディングタックルでイエロー。しかし29分にカウンターからエストゥピニャンが上がったスペースでドゥクレがボレーを決めて2点目。
三笘の対面であるパターソンは、大柄な体格を活かして一気に間合いを詰めてプレイの選択肢を奪う守備で臨んていたが、カットインには無防備で三笘は何度も右足でクロスを上げるが、ウェルベックとブオナノッテでは5バックのエヴァートンを崩せない。33分には三苫への展開パスを今度はダイレクトで折り返すが中が合わせられず。
すると35分にまたカウンターで左からマクニールが切れ込んでシュート、これがGKスティールの体に上がって3点目。39分に三笘がダイレクトでクロスも大きくなってゴールラインを割る。そのまま3-0で前半を折り返し。
後半からブライトンはファーガソン、エンシソ、マーチ、コルウィルという主力を投入。早速3分に三笘のパスからエンシソとファーガソンが絡み、最後はマーチがフリーでシュートもGKピックフォードに防がれる。11分にも三笘が連続クロスも中で跳ね返される。20分にはファーガソンがPA左からシュートもピックフォードが触る。直後にもマカリスターのシュートがクロスバー。
この後半からの猛攻でブライトンが1点でも返せていれば分からなかったのだが、後半30分にマーチのパスミスからカウンターを喰らい、マーチが怪我で足が止まったスキに、マクニールがPA内でGKを交わして4点目。
ブライトンは34分に右からのクロスに三笘が飛び込み、シュートはポストに当たって跳ね返ったボールにマカリスターの体が当たってようやくゴール。38分には三笘がCKからのボールをボレーシュート、これがコルウィルに当たってゴールならず。
後半ロスタイムにはエヴァートンがカウンターからマクニールにニアハイへ打ち込まれ、結局1-5で試合終了。後半だけならこのスコアになる内容では無かったが、前半のスタメンが全く機能せず失点を重ね、後半からの反撃はピックフォードの好セーブに阻まれ、またカウンターから止めを食らった。
三笘は相手に縦を切られる対策が常態化、しかしカットインしてもクロスやパスはそう簡単に味方と合わず、引き出しの少なさを露呈。もう1つ上のレベルを目指すなら、カットインからファーを狙うような、ロッベンばりのミドルという武器を作って欲しいところだ。