ミランとナポリという、イタリア勢同士の対戦となったチャンピオンズリーグの準々決勝。第1戦はホームのミランが1-0で先勝、ナポリホームのスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで迎えた第2戦。
ナポリのフォーメーションは4-3-3で、1トップは怪我から復帰したエースのオシムヘン、シャドーがクヴァラツヘリア、ポリターノの並び。ミランは4-2-3-1で1トップがジルー、2列目がラファエル・レオン、ベナセル、ブラヒム・ディアスのスタメン。
試合はホームのナポリがボールを支配、何度も良い形でサイドからクロスを浴びせるがオシムヘンにはなかなか合わず。逆に前半21分にラファエル・レオンがPA内でマリオ・ルイに足を引っ掛けられてPKの判定、しかしジルーのキックはナポリGKメレトがセーブする。
試合が動いたのは前半44分、ナポリの攻撃がミスになったところ奪ってラファエル・レオンが自陣からドリブル、2人を置き去りにして折り返し、ジルーはやすやすとゴールを決めてミランが先制する。
後半早々、ナポリはクヴァラツヘリアが左サイドから2人を交わしてシュートも上に外す。13分にも同じようなシチュエーションで2人マークの間を突破してシュートもまたバーの上。15分にもロサーノがカットインからシュートも枠に飛ばせず。
ミランは完全に守備固め、ナポリはボールを保持はするものの、PAの外側で持たされている時間がほとんどでなかなか決定機を作れない。それでも後半35分に右サイドで開いたディ・ロレンツォのクロスにスライディングしたトモリの手に当たったという判定でPK。しかしクヴァラツヘリアのキックをPK職人のメニャンがセーブ、ナポリの反撃を許さない。
その後もナポリは諦めずにミランゴールを攻め立て、後半ロスタイムには右からのクロスにオシムヘンがヘディングを決めて1点差に迫るが時すでに遅し。ミランがトータルスコアで2-1の勝利を飾ってベスト4へと進出を決めた。
試合内容的にはナポリのほうが上回っていたと思うが、PK失敗を筆頭にあまりにもビッグチャンスをものに出来なかった。ミランはカテナチオからのカウンターで仕留めるあたり、いかにもイタリアらしい試合巧者ぶりを発揮。準決勝はベンフィカを倒して勝ち上がったインテルとのミラノダービー。これまた楽しみなカードである。