プレミアリーグで好調のマンチェスター・シティと、ブンデスリーガで調子に乗れないバイエルン・ミュンヘンが激突するチャンピオンズリーグの準々決勝。
シティホームの第1戦は、シティが4-3-3でハーランド、グリーリッシュ、ベルナルド・シウバの前線に、ギュンドアン、デ・ブライネ、ロドリの中盤という並び。対するバイエルンは4-2-3-1で1トップがニャブリ、2列目がコマン、ムシアラ、ザネという形。
試合はホームのシティがポゼッションで上回る流れで始まるが、バイエルンもマイボール時には高くラインを上げてプレスを仕掛ける緊張感のある展開。ようやく前半26分に左サイドからのリターンをムシアラがシュートもDFが伸ばした足に当たる決定機。
しかしその直後、シティはカウンターから攻め上がると、右からのパスを受けたロドリがカットインからファーに巻いて入れるゴラッソを決めてシティが先制する。34分にもバイエルンゴール前でハイボールからギュンドアンがシュートもGKゾマーが足1本で防ぐ。
後半開始早々、バイエルンはザネが無回転シュートもGKエデルソンが弾く。4分にもまた同じような形でザネがシュート、9分には右サイドからパスを受けてザネと、立て続けに3本のシュートを浴びるエデルソン。12分にはゾマーもアケの強烈なシュートを防ぐ。
しばらく膠着状態が続いたが、後半25分にウパメカノからグリーリッシュがボールを奪い、ハーランドのクロスにベルナルド・シウバが頭で押し込み2点目。30分にもシティが左サイドで崩してアルバレスがシュートもゾマーが止める。しかし31分にCKの流れからストーンズが頭で折り返したボールをハーランドがボレー、3点目がシティに入る。
バイエルンは残り10分になってミュラーとカンセロを投入するが、ビッグチャンスを作り出すまでには至らず。逆にシティの方に何度かカウンターやセットプレイからシュートを浴びるがゾマーの奮闘で追加点は決まらず、そのまま3-0で試合終了。かなりバイエルンにとっては逆転が厳しい点差になってしまった。
ミュラーがなぜ控えだったのかとか、ニャブリの1トップは無理だろうとか、ウパメカノのボーンヘッドが無ければというエクスキューズはあるが、チームの総合力としてシティのほうが一枚上手なのは確かだろう。今回は策が裏目に出たが、ホームでの第2戦でどういう手を打つのか、トゥヘル監督の手腕に注目である。