「鎌田は孤軍奮闘も、”試合を整える人”が不在で完敗」UEFAチャンピオンズリーグ ベスト16第1レグ フランクフルト-ナポリ

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フランクフルトにとっては今期最大の勝負どころ、ナポリ相手のチャンピオンズリーグベスト16。

ホームでの第1レグは、フランクフルトのフォーメーションは3-4-2-1で、1トップがコロ・ムアニ、シャドーがゲッツェとリンストロム、鎌田がボランチに入って長谷部は意外にもベンチスタート。対するナポリは、ビッグクラブが狙う1トップのオシムヘン、三笘と並び称される左ウイングのクヴァラツヘリアを擁する4-3-3。

試合はアウェイながら格上のナポリがボールを支配、フランクフルトは5バックで守る展開、しかし5分に鎌田のパスカットからカウンター、クロスのこぼれ球を鎌田がシュートも相手に当たり、それをコロ・ムアニがターンからシュートもゴール左に外す。

前半34分にフランクフルトのDFのラインが乱れたところでロサーノが一発のパスに抜け出し、シュートはゴールポストに当たったものの、こぼれ球をクリアしようとしたブッタが後ろに迫ったオシムヘンの存在に気づかず、一瞬入れ替わって足を刈った形になってしまいPK。しかしクヴァラツヘリアのキックはトラップが止めてゴールならず。

スコアが動いたのは前半40分。フランクフルトが左サイドでのゲッツェの縦パスをカットされ、不用意に前へ出ていたエンディカがロサーノに裏を取られ、クロスをオシムヘンが押し込みナポリが先制する。

フランクフルトも反撃、44分にはPA内へ鎌田が飛び出し、クロスを上げようとするも相手に当たってゴールならず、そこからはナポリがボールを支配する。すると後半13分に、イーブンボールへ反応したアンギサに対し、わずかに遅れたコロ・ムアニが足を踏んだ格好になってしまって退場してしまう。

ここからはフランクフルトが5-3-1の形に修正するが、21分にクヴァラツヘリアが左から中へドリブル、マイナスのワンツーから抜け出し意表をついたヒールパス、これをディ・ロレンツォが決めてナポリが追加点。

フランクフルトはようやく後半30分に鎌田のパスからマックスがクロスという、本来の攻撃の形を見せる。34分には鎌田が自陣でドリブルからのヒールで味方に繋ぎ、そこから展開するもシュートまで行けず。

41分には中央でパスを受けた鎌田が胸トラップから右サイドへスルーパス、クナウフの折り返しを鎌田がフリーでシュートもナポリGKメレトの正面。この試合最大の決定機を活かせず。後半ロスタイムもナポリにボールをキープされつつ試合終了。第1レグの結果は0-2と、フランクフルトにとっては厳しい試合になってしまった。

フランクフルトは長谷部を先発で使っていれば、しっかり守備を”整えて”最初のPKのようなDFラインの乱れは無かっただろうし、2失点目のようなDF陣のポジションの崩れも無かったはずだ。次のナポリホームでの試合は失うものが何もないのだから、長谷部をDFセンターで使って相手にぶつかってほしいものである。

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