スティル監督が就任してからは負けなしと好調のランスは、アウェイで6位のリールと対戦。ランスは4-2-3-1で伊東はいつもの右SHでスタメン、バログンが怪我で1トップにはホルムが入っている。対するリールは3-4-2-1のフォーメーション。
試合はホームのリールがボールを保持する流れで始まるが、ランスもラインを高く保ってプレスを仕掛け、ボールを奪ってショートカウンターを狙う展開。17分には初めて伊東がフリーでボールを持ち、アーリークロスも相手にクリアされる。さらに23分、右に張った伊東からホルムにピンポイントでクロスが届くが、これをクロスバーの上に外してしまい超決定機をフイにする。
31分には左からファーに浮いたクロスを伊東がダイレクトボレーを放つが、シュートはゴール左に外れてしまう。逆にリールは前半32分に、左サイドでのパス交換からバンバがシュート、これはランスGKディウフが弾いたが、こぼれ球をデイヴィッドが押し込んでリールが先制する。
41分にはGKディウフがピッチ外に飛び出しクリアも、こぼれ球を拾われてあわやガラ空きのゴールにシュートという場面を作ったが、何とかディウフ自身がスライディング、体でボールを止めて決定機を防ぐ。ロスタイムには左サイドの突破から飛び込んだ伊東がシュートもGK正面。
後半は1点ビハインドのランスがSBを高く上げ、伊東が中にポジションを取った2バック状態で臨むが、カウンターからリールが立て続けに決定機を作る立ち上がり。後半24分にもワンツーからバンバが完全にDFラインの裏を取ってGKと1対1も、シュートは右に外してしまう。32分にもリールがゴール前のパスワークで崩し切るもシュートをディウフが止める。
しかし後半34分、ここまで全く良いところが無かったランスは、左サイドのパス交換からデスメトがオーバーラップして折り返し、ゼネリがスルーした裏でカユステがシュート、これが相手の足に当たってゴール右ギリギリに決まり、ランスが同点に追いつく。
後半40分、伊東が右サイドを抜け出してアレクサンドロと競争、伊東が先に触って倒されてFKを得たがゴールには繋がらず。ロスタイムはホームのリールが押し込むが最後までスコアは動かず1-1のまま試合終了。ランスにとってはほぼ負け試合だったが相手の決定力不足に助けられた勝ち点1となった。
伊東は運動量とスピードはあったけど、全体的に判断が悪くてパスが引っかかったり味方と合わなかったりで、決定機のシュートは決められなかったし出来としてはイマイチだったね。