「PK戦まで計算していた佐野日大が戦略勝ち」高校サッカー選手権 佐野日大-履正社

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大阪に住んでいると地元チームの放送が優先されるもので、今回も大阪の履正社と栃木の佐野日大が対戦した高校サッカー選手権の3回戦。

佐野日大は3-4-2-1のフォーメーションだが、実質的に5-4-1の形でブロックを作る守備的な形。対する履正社は4-2-3-1の形でスタート。

試合は履正社が圧倒的にボールを支配する流れになるが、ほとんど縦パスを入れられずサイドを中心にボールを回すビルドアップになるが、5バックで縦のスペースを消されているので、結局後ろに戻す事しか出来ない状況。

佐野日大はベタ引きじゃなく相手陣内にボールが入るとラインは積極的に押し上げるので、履正社もその裏を狙ったロングボールを繰り出すのだが、それがマイボールになる成功率は低い。名願、西坂のJリーガー左サイドコンビも沈黙するのみ。

前半は無得点で終わったが、後半開始早々に佐野日大はロングスローからこぼれ球をPA内で青木が蹴り込み、先制に成功する。履正社も8分にクロスから小田村がヘッドもクロスバー。

そこから履正社はサイドへボールを進めてニアゾーンに選手が入り込む攻撃の狙いが見えるようになり、後半19分に名願がPA左に入ってボールを受けると、切り返しでマークを交わして角度のないところからゴールを決めて同点に追いつく。

その後も履正社が圧倒的にボールを支配するも、最後まで追加点は奪えず試合はPK戦へ。履正社は3人目の選手が失敗したのに対し、佐野日大は全員が成功、優勝候補の履正社は3回戦で姿を消す事になった。

まるでW杯日本対スペインのように5バックで守る相手に1点しか取れなかった履正社に対し、佐野日大はPK戦を全員がきっちりコースに決めるなど、完全に守りきってPK戦まで視野に入れた練習をしてきた戦略勝ちだった。

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