「鎌田は貴重な攻撃の基点として機能、終盤に追いつき4位でカタールへ」ドイツ・ブンデスリーガ第15節 マインツ-フランクフルト

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カタールW杯中断前最後のブンデスリーガ。4位のフランクフルトはアウェイで11位のマインツと対戦するライン・マインダービー。フランクフルトは1トップがコロ・ムアニ、シャドーがゲッツェとリンストロム、ボランチが鎌田とソウの3-4-2-1というベストメンバー。対するマインツは3-1-4-2のフォーメーション。

試合はホームのマインツがまずペースを握る。徹底したハイプレスでボールを奪うとすぐさま前線にボールを送り、フランクフルトが跳ね返したボールを拾ってシュートを浴びせかける。そんな中で鎌田だけは飄々と正確にボールを繋ぎ、10分にはクナウフに正確なラストパスを通るが、クナウフのトラップが浮いてシュートまで行けず。

このあたりからマインツの猛烈なハイプレスがようやく落ち着き、17分には鎌田の早い縦パスをゲッツェが柔らかくダイレクトでリンストロムに繋いでシュートと、今期のフランクフルトを象徴するような攻撃を見せる。29分にもリンストロムが抜け出してシュートもGKがブロックと、試合のペースはフランクフルトに移る。

しかし前半40分、CKからブルカートのヘッドはフランクフルトGKトラップが防ぎ、こぼれ球をオニシウォがシュートもまたトラップがセーブ、しかしクリアをオニシウォが頭で繋いだボールをブルカートが押し込み、怒涛の攻撃でマインツが先制に成功する。

フランクフルトは45分に鎌田の浮き球パスにコロ・ムアニが抜け出し、PAエリア付近で倒され一度はPKと判定されたが、結局エリア外でFK。これはリンストロムが蹴ったが壁に当ってゴールならず、前半を1-0で折り返す。

後半早々、アーリークロスにブルカートがヘッドもトラップが横っ飛びでセーブ。7分にも流れるようなパスからヴィドマーがシュートも枠外。11分にはGKのフィードからポストプレイで抜け出したパレイロがシュートもトラップが何とかセーブと、マインツの猛攻が続く。

フランクフルトは後半20分に左サイドに流れた鎌田が切り替えしてからのクロスにエビンベが詰めてシュートを打つが左に外れてしまう。しかし22分、ゲッツェからのワンタッチパスにコロ・ムアニが抜け出し、GKを交わして同点ゴールを決める。28分にはゲッツェが浮き球でロングシュートを狙うが、マインツGKツェントナーがかろうじて防ぐ。

その後はフランクフルトが終始ボールを支配、マインツもカウンターから勝ち越し点を狙うが、どちらも決め手を欠いてそのまま1-1で試合終了、リーグ順位は変わらず4位でW杯期間中断へと入った。内容からすると、妥当なドローというところか。

鎌田は、チームがマインツの激しいプレスに遭ってなかなか前を向けない中、正確なトラップとパスで貴重な攻撃基点として機能。終盤はゲッツェとのコンビでチャンスを量産したが、彼自身がシュートを打つ機会はほとんど無かった。次はカタールW杯、是非とも活躍してビッグクラブへの切符をもぎ取って欲しい。

 

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