現在リーグ3位と好調のソシエダは、11位のバジャドリードとアウェイで対戦。ソシエダのフォーメーションはいつもの中盤ダイアモンドの4-4-2だが、セルロートが発熱で欠場、久保とカルロス・フェルナンデスの2トップに、トップ下がダビド・シルバという並び。対するバジャドリードは3-5-2の形。
試合はソシエダがボール保持率で上回る流れで始まるが、バジャドリードはいきなりダビド・シルバを守備で吹っ飛ばすなど、ガツガツと激しい守備を仕掛けてソシエダのリズムを壊しにかかる。7分には久保が後ろからハビ・サンチェスに掴まれてイエローカードをプレゼント。
前半11分、バジャドリードはカウンターからモンチュのダイレクトクロスが直接ゴールに決まったかに見えたが、その前にブライス・メンデスのロストがファールをVARで判定されノーゴール。しかし2分後に、一発のパスからセルヒオ・レオンがル・ノルマンと競り合いながらゴールを決める。
20分に久保が連続して右サイドでドリブルするシーンもシュートには行けず。26分には左に流れた久保がゴールライン上からクロスを上げるもファーに流れてしまう。30分にはクロスにカルロス・フェルナンデスがヘッドもバーの上。37分には久保が右サイドからカットインシュートもニアに外れる。
すると45分、ソシエダがカウンターから久保にボールが渡り、変化を付けたドリブルでマークを交わしてゴール左にゴラッソを叩き込んだかに見えたが、その前のプレイでスビメンディがファールを犯したという判定でノーゴール。
後半から怪我のダビド・シルバが下がってナバーロが入り、久保がトップ下に。6分にブライス・メンデスのFKにカルロス・フェルナンデスがヘディングもヒットせず。その後は交代選手を投入して守備強度が戻ったバジャドリードがカウンターから何度かチャンスを作る。
18分にはカルロス・フェルナンデスに代えてカリカブルを入れる。トップ下の久保は、相手のマークが厳しいために左右に流れてプレイするが、なかなか良い形でボールを持てない。そして29分にはマリンと交代して下がってしまう。
後半37分にはクロスにマリンがヘッドも大きく外す。38分にはカリカブルのクロスをスビメンディがゴールするも、マリンからカリカブルのパスがオフサイドの判定。その後もソシエダがバジャドリードを押し込む展開は続いたが、最後までゴールを奪えず1-0で試合終了。
とにかくバジャドリードの対策が見事だった。素早いプレスとフィジカルアタック、特にダビド・シルバを狙い撃ちして攻撃を寸断、サイドはある程度自由にやらせても中を固めて攻撃を跳ね返し続けた。ソシエダはカルロス・フェルナンデスが基点になれずチャンスにも決められずとブレーキで、セルロートの不在が響いた。
久保は、サイドでボールは持てたが中が交通渋滞でパスで崩そうとしても相手に当たりまくった。ならばとゴラッソを決めても取り消しで不運な結果。ダビド・シルバが怪我となると、ますます久保にかかる負担は大きくなりそうだ。