エリザベス女王の崩御に伴い、ヨーロッパリーグ第2節PSV戦の中止が決定した後を受けての第3節は、ホームでノルウェーのボデ・グリムトとの対戦。
アーセナルは先発を8人入れ替え、スパーズとの4-2-3-1から4-3-3にフォーメーションを変更してのスタート。冨安は右SBで先発、3トップはエンケディア、マルティネッリ、マルキーニョスの3人が並ぶ。ボデ・グリムトは4-1-4-1の形。
試合は当然ホームのアーセナルが一方的にボールを保持する展開。ボデ・グリムトも自陣に分厚い守備を構築するのだが、アーセナルは相手の4バックをサイドチェンジで動かすと、23分にはカウンターからマルティネッリのポスト、ティアニーのシュートはゴールポストに当たったが、跳ね返りをそのままエンケディアが押し込みアーセナルが先制。
ボデ・グリムトはノルウェーのチームだが、自陣からパスを繋いで攻めて来るので、アーセナルにとっては相性が良いチーム。28分にはファビオ・ヴィエイラが自身のCKからクリアを拾い、クロスをホールディングが押し込んでアーセナルが追加点。
34分には相手のハンドでPAすぐ外の位置からFKを得るが、キックは相手GKが上に弾く。44分にはアーセナルがスローインからの折り返しをファビオ・ヴィエイラがシュートも右に外れる。さらに後半早々にもマルティネッリが左サイドをえぐって、折り返しをジャカ、GKがセーブしたこぼれ球をマルキーニョスが頭で押し込むも右に外れる決定機。
その後はボデ・グリムトが攻勢、中盤でプレスをかけてアーセナルの繋ぎを寸断、ショートカウンターから何度かシュートシーンを作るが、アーセナルGKターナーの牙城を崩せない。ここでアーセナルはジェズス、ウーデゴール、サカの3人を投入し、試合のペースを盛り返す。
後半25分にアーセナルはベン・ホワイトを投入、右SBに入って冨安が左SBに移ると、早速ジェズスと絡んで攻撃参加。34分にウーデゴールのスルーパスに抜け出したエンケディアのシュートはバーの上に外れたが、39分に左サイドからジェズスがダブルタッチを交えてPAまで持ち込み、折り返しをドフリーのファビオ・ヴィエイラがらくらく押し込み3点目、これで勝負あり。
ロスタイムにはボデ・グリムトに決定機はあったが、これもターナーがしっかり防ぎ、そのまま3-0で試合終了。アーセナルが連勝で1試合少ないながらグループ首位に立った。
冨安は攻撃ではあまり目立たず、左右のSBで地上戦、空中戦ともに安定した守りで勝利に貢献した。現状はリーグではサブの便利屋扱いになっているが、怪我の再発が怖いのでW杯まではこういう使い方をしてくれる方がありがたいね。