キリンカップ前の会見で、森保監督がメンバーを入れ替えると明言していた通り、ブラジル戦から遠藤と吉田以外の9人を入れ替えて臨んだガーナ戦。
上田 三笘 堂安 柴崎 久保 遠藤 伊藤 谷口 吉田 山根 川島
日本のフォーメーションは4-3-3、ガーナのフォーメーションは3-1-4-2でスタート。
立ち上がりから日本はハイプレスを仕掛け、ガーナのミスもあってリズムを掴むが、ノエビアスタジアムのハイブリッド芝はボールが弾み、ややプレイしにくそうな印象。
それでも10分に堂安が高い位置でボールを奪ってシュートも右に外れる。12分には久保のCKからファーで折り返し、堂安がミドルもバーの上。14分には堂安の突破から山根のクロスを柴崎がフリーでヘッドも上に飛んでしまう。
17分には久保がゴール左でファールを受け、直接FKはバーの上。20分にはゴール前での混戦から上田がヘッドもGKに防がれる。24分には三笘が深い切り返しからクロスも上田がオフサイドと、日本は攻め続けながらも得点できない。
ようやく前半29分、右に開いた久保から堂安が縦にパス、インナーラップした山根がゴール左に流し込み日本がSBの得点で先制する。ガーナはようやく前半36分に最初のシュート。
しかし後半44分に山根が自陣でガーナにまさかのプレゼントパス、そこからジョルダン・アイェウに決められ同点に追いつかれる。が、前半ロスタイムに三笘のクロスが直接ゴールに入り勝ち越し。
後半から日本は吉田に代えて板倉がCBに入る。後半になるとようやくガーナにエンジンがかかり、攻守の切り替えが早くなって日本がボールを奪われる場面が多くなる。足元へのパスが多くなった日本は攻撃が停滞、18分に久保のドリブルから上田がシュートも久保に当たってしまう。
日本は後半24分に堂安と遠藤が下がって伊東と田中碧が入り、久保がトップ下に入った4-2-3-1になる。すると後半29分、左サイドで三笘がドリブルでライン際をえぐると、折り返しを久保がダイレクト放ったシュートが相手に当たってゴールイン。ここで三笘、上田が下がって南野、前田が入る。
さらに後半37分、山根が頭で落としたボールを拾った伊東がスピードに乗ったドリブル、抜けきってのクロスにこれまた爆速で飛び込んだ前田が押し込み4点目。最後に山根が下がって中山が入り、伊藤が下がって3-4-3になる。そしてそのまま試合終了。
パラグアイも弱かったが、ガーナもメンバーが二軍とは言え、2本とパスが繋がらない酷い攻撃のチームで、日本の攻撃陣にとってはただのアピール合戦になってしまった。まあキリンカップは昔からこんなものだけど、ぶっちゃけメンバーの選考にはあまり役に立たない相手だったよね。
おそらくマスコミにとっては久保の代表初ゴールが大見出しになるんだろうけど、ウイングよりはインサイドハーフのほうが良かったとは思うが、やはり中盤で使うには守備力が低いのと、アギーレが看破したように時々電池が切れてトボトボ歩くだけの時間が発生してしまう。まあ、スポンサー枠でメンバーには残るんだろうけど、過度な期待は禁物かな。
あと良かったのは堂安。守備力は久保より上で足元でしっかりキープして勝負が出来る。デュエルでアフリカンに負けていなかったし、伊東に次ぐ右ウイング2番手は確実だろう。逆に上田は、Jでは身体能力で圧倒出来るのだがアフリカン相手では並の選手になってしまう。駆け引きの能力や決定力がもっと上がらないと厳しいか。
月曜に行われる決勝の相手は、チリを下したチュニジア。カタールW杯の出場権を手にしている相手だけに、パラグアイやガーナよりは歯ごたえがある相手だと期待しよう。