「南野のシーズン10ゴール目で、リバプールは逆転優勝に望みを残す」イングランド・プレミアリーグ第37節 サウサンプトン-リバプール

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今年は既にカラバオカップ、FAカップを制して、あとはリーグ戦とチャンピオンズリーグの4冠がかかっているリバプール。今節はリーグで首位に立つシティが勝利したために、リバプールとの勝ち点差は4。逆転勝利のためには絶対に勝ち点3が必要なサウサンプトンとの試合。

FAカップから中2日のリバプールは、ファビーニョとサラーの怪我もあって9人のメンバーを入れ替えて南野が4-3-3の右ウイングで先発、1トップがフィルミーノで左がジョタ。対するサウサンプトンは守備的な5-4-1のフォーメーション。

試合は比較的落ち着いた流れで始まり、南野はワイドに張るのではなく内側にポジションを取り、SBが上がるスペースを作っている形。しかし6分には南野が右のスペースに飛び出し、中へ繋げて良い形を作る。サウサンプトンも10分にゲーゲンプレスを掻い潜ってカウンターからシュートもGKアリソンが足に当てて防ぐ。

すると前半13分、ジョタにボールが入ったところを狙われてサウサンプトンがカウンター、左サイドのスペースを抜け出したレドモンドがカットインからミドルシュート、これがミルナーの足に当たってコースが変わりゴールイン、サウサンプトンが先制する。

リバプールは18分にFKからフィルミーノがヘッドを決めたに見えたがオフサイド。20分には左に寄った南野が縦パスのトラップからシュートもサウサンプトンGKマッカーシーがキャッチ。

そこからはほぼリバプールのハーフコートゲーム。南野もPA内で細かく動いてボールを引き出そうとするが、なかなか有効な攻めを見せられない。しかし前半27分、中に入ったジョタのポストを受けた南野が右サイドを抜け出し、ニアポストを撃ち抜くゴールを決めてリバプールが同点に追いつく。

後半もリバプールがボールを支配する流れで始まり、7分には南野が中央で上手くヒールで繋いでPA内へ攻め込む場面を作る。直後には、フィルミーノのスルーパスからエリオットがシュートもサイドネット。

その後もリバプールが圧倒的に攻め立てるが、サウサンプトンが粘り強く対応する流れが続いたが、後半21分にCKからサウサンプトンがクリアしてコースが変わったボールをマティプが押し込み、リバプールがとうとう逆転する。

一時的にサウサンプトンのペースにはなったが、すぐにリバプールがペースを取り戻して試合をコントロール。ロスタイムには再びサウサンプトンが攻勢に出るが、リバプールはしっかり中央を固めて守りきり、そのまま1-2で試合終了。これでリーグ首位のシティとは勝ち点1差、逆転優勝にわずかな希望を残す結果となった。

最終戦にしてリーグ戦初先発となった南野は貴重な同点ゴールを決め、自身シーズン10点目。出場時間からすると極めて高い得点率をマークしているところが南野らしい。正直、純粋なウイングプレイヤーとしてはプレミアでは難しいと思うので、できるだけ得意なPA内で仕事が出来るチームに移籍して欲しいよね。

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