「アーセナルは退場で自滅の敗戦も、冨安は奮闘で自らの価値を上げる」イングランド・プレミアリーグ第21節 アーセナル-マンチェスター・シティ

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第3節のシティホームで対戦した時は、0-5と衝撃的な大敗を喫してしまったアーセナルが、リベンジを期する元日の対戦。

冨安は新型コロナウイルス陽性で前節は欠場したが、おそらく無症状で今節は電撃復帰。アーセナルのフォーメーションは4-2-3-1で、ラカゼットの1トップに2列目がサカ、ウーデゴール、マルティネッリ、冨安は右SBに入る。対するシティは4-3-3で、3トップはジェズス、スターリング、マフレズという並び。

試合はシティがボールポゼッションで優位に立つ展開。アーセナルはロドリのゲームメイクを警戒して重点的にマーク、シティに速い攻撃を許さない。すると10分にアーセナルがカウンター、最後はウーデゴールがPA内でシティGKエデルソンと交錯したが、VARでノーファールの判定。

14分には、シティのCKからの流れでアーリークロスにフリーで飛び込む決定機はあったが決められず。16分にはトーマスが上手く股抜きからマルティネッリがシュートもエデルソンがセーブ。20分には冨安へのパスをダイレクトでクロスもアテにクリアされる。

そこからはしばらく膠着状態が続いたが、31分に左へ展開してティアニーがクロスじゃなくて中に入り込みパス、それをラカゼットの前に入ったサカがダイレクトでシュートを決めてアーセナルが先制する。

その後は当然シティが圧倒的にボールを支配するも、アーセナルはカウンターで反撃、マルティネッリが2度単独ドリブルからシュートまで持ち込むがゴールには至らず。

後半8分、ベルナルド・シウバがPA内でドリブルを仕掛けたところで、ジャカがユニフォームを引っ張って倒したというVARの判定でシティにPK。これをマフレズがラムズデールの逆を取ってシティが同点に追いつく。

後半13分、アーセナルのパスにシティのDFがヘッドでバックパス、これがエデルソンと息が合わずあわやオウンゴールとなったが、ライン上でアケがクリア、こぼれ球をマルティネッリがシュートも枠を外れる。その直後、エデルソンからのキックを受けて反転しようとしたジェズスをガブリエルが倒し、2枚目のイエローで退場と、アーセナルは天国から地獄に落とされる。

アーセナルはウーデゴールを下げて4-4-1のフォーメーションに変更、シティはジェズスからギュンドアンに交代。後半26分にラカゼットを下げてスミス・ロウが入る。これでアーセナルはジャカがDFラインに入って5-3-1の形でひたすら守り倒す。

そのまま耐えていたアーセナルだったが、ロスタイム3分にロドリの飛び出しに合わせたパスに裏に入ったラポルトがシュート、こぼれ球をロドリが押し込みシティが逆転。そしてそのまま試合終了。

残念ながらアーセナルは若さが出たというか、せっかく素晴らしい試合を見せながらも単純なミスで失点、退場を招いて墓穴を掘ってしまった。マルティネッリも3度あった決定機に決めていれば、とタラレバが連発するぐらいには互角の戦いを演じていた。

そんな中でも冨安は終始冷静で、守備ではスターリング&デ・ブライネをほぼ無力化、後半はほぼ冨安のサイドを諦めてティアニーのサイドからシティが攻めたぐらいで、このビッグマッチで自らの価値を改めて証明したと言える。

まあ、ガブリエルが退場したのならCBで使って欲しかったところだけどね。どう見てもホールディングよりは冨安のほうがCBとして上だろうし、冨安がCBだったら最後の失点は無かったかもしれない。それぐらいの欲を出してもおかしくない試合だった。

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