ともに今期はスタートダッシュに失敗するも、徐々に調子を上げて同じ勝ち点で9位と10位に並んだチーム同士の対戦。ホームのレスターは1トップにジェイミー・ヴァーディを据えた3-4-2-1のフォーメーションで、アーセナルはアストン・ヴィラ戦と同じメンバー、冨安はもちろん右SBで先発の4-2-3-1。
試合はいきなり前半5分に、サカのFKにニアでガブリエルが頭で合わせてアーセナルが先制に成功する。その後もラカゼットを基点にして、3バックの裏のスペースをう無く攻略、何度かシュートチャンスを作るアーセナル。
17分にはCKの流れから冨安がファーで折り返すもクリアされるが、18分にカウンターからサカがドリブル、レスター守備陣の中途半端なクリアを拾ったスミス・ロウが蹴り込み、早くもアーセナルが2点目。
これでアーセナルはやや安心してしまったのか各選手の足が止まりがちになり、レスターがトーマス、カスターニュの両WBを高く上げて攻勢に。
それでもアーセナルは、30分には冨安がオーバーラップからクロスもレスターGKシュマイケルがキャッチ。31分にはマディソンからヴァーディへのスルーパスをスライディングでカット。
後半43分、ゴール正面でマディソンが蹴ったキックをラムズデールが手に当ててクロスバーに跳ね返り、エヴァンスが押し込もうとしたボールにもラムスデールが体に当ててポスト、トーマスがライン上でクリア、超決定機をレスターは決められない。
レスターは後半から4-2-3-1にフォーメーションを変更、アーセナルはロコンガとサカのカバーが曖昧で、左SBに入ったトーマスとSHのバーンズで2対1の状況を常時作られ冨安が苦戦、10分にはインナーに侵入していたトーマスにシュートを打たれるがわずかに右へ外れる。
後半13分にはルックマンのシュート、17分にはバーンズのシュートと体を投げ出してレスターの猛攻を防ぐラムスデール。25分ごろからレスターは攻め疲れ、アーセナルはサカに連続してシュートの場面が訪れる。
その後は、冨安がバーンズの飛び出しに追いつけずシュートを打たれるなど、バーンズの動きに後追いになってしまう場面が何度かあったが、何とか最後まで守り切って試合終了。これでアーセナルは6位にまで浮上、チャンピオンズリーグ圏内が視界に入って来た。
冨安については、あまり守備の援護を得られず数的不利な状態で1人振り回されるという、かつてボローニャではおなじみの光景だったシーンが後半に蘇り、見ていてちょっと懐かしくなった(笑)。アルテタ監督は森保臭がするので今後もチーム戦術の助けはもらえそうにないが、何とか他のメンバーと折り合いを付けて解決して欲しいところだね。