「オーストラリアなら絶望、中国なら何とか・・・」カタールW杯アジア最終予選 グループB オーストラリア-中国

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アジア最終予選の初戦に負けたのはハリルジャパンと同じだったんだけど、あの時に比べると今回はちっとも悔しくない。やはり今の代表は自分たちの代表じゃなくて「アイツラの代表」なんだなと痛感させられる。

それに、幸いな事に一昔前とは異なり、日本がW杯に出場しないとサッカー人気が終わってしまうという危機感も無くなった。次回のW杯からは参加国が48カ国になり、今回よりも出場のハードルは大きく下がる。ここで敗退して田嶋の首が飛ぶならそれも悪くないとさえ思う。まあ、田嶋は石にかじりついても生き延びそうだが・・・

とは言え、一応はサッカーブログを運営している身ではあるので(笑)、昨日は次に日本が中国と戦う中立地、カタールのドーハで先に行われた同じグループのオーストラリア対中国の試合を見てみた。

中国のフォーメーションは4-1-4-1で、1トップにエウケソン、CBにブラウニングが帰化選手で入っているが、アランとアロイージオの2人はベンチスタート。オーストラリアは4-2-3-1のフォーメーション。

試合開始から中国の前線が積極的にプレスを仕掛けるのだが、後ろが付いて来なくて中盤が間延び、お世辞にも守備の連動性が高いとは言えない。

攻撃では、1トップのエウケソンはいかにも重め残りでオーストラリアのマークに遭ってボールを収められず、唯一ウーレイがバイタルでボールを受けてドリブルからチャンスメイクをしている状態だった。

15分を過ぎると中国が前からのプレスを諦めて4-1-4のゾーンを自陣に引いて守るのだが、オーストラリアのSHが高い位置を取ってDFラインを押し下げるためにアンカーの両脇にスペースが生まれ、そこをオーストラリアが自由に使ってボールを支配する有様。

そして24分にDFからのロングボールにメイビルが抜け出し、混戦からクロスを押し込んでオーストラリアが先制、2分後にはハーフカウンターからの動き出しにダイレクトスルーパスを合わせ、2対2から追加点とオーストラリアが畳み掛ける。

2点リードしたオーストラリアだが、その後は安易にゾーンを下げる事をせず、高いラインを保ってポジションバランスを取り、素早い集散で中国にほとんど攻撃らしい攻撃をさせない。オーストラリアは守備のポジションバランスが良いので、サポートが素早くできる。長友と柴崎がウロウロするザックジャパン状態だったオマーン戦と大違い、まあ監督の差なんでしょうなあ。

後半になると、ようやく中国は左SBのワンシンチャオが高い位置を取り、サイド攻撃を活性化させたと思いきや、オーストラリアがすぐ対応してまたペースを握り返す。後半15分にはポストからダイレクトパス、メイビルのシュートをGKが弾いたところを押し込み3点目、これで勝負あり。

オーストラリアも選手が多国籍に渡り、合流してからほとんど練習は出来ていないのは日本と同じはずなのに、ボールを持ったら前線の選手が何人も一気に動き出してパスコースを作るなど、戦術的な共通理解のレベルが非常に高くコンディションも上々、足元地蔵だらけの日本と大違い。もし次の相手がオーストラリアだったら勝ち目が無かったところだ。

中国については、オーストラリアが良かったのもあるが、それを割り引いても相当弱く、ウーレイさえ気をつけておけば問題無さそう。今の森保ジャパンには確実に勝てる相手などいないけど、さすがにこの中国に勝てないようではW杯などあっさり諦めたほうが良い。

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