リーガの開幕戦では途中出場だった久保は、2戦目のアウェイでのアラベス戦で4-2-3-1のトップ下で先発、1トップがアプドン、2列目の左右がダニ・ロドリゲスとムブラ、サルバ・セビージャはベンチスタート。アラベスのフォーメーションは同じく4-2-3-1の形。
試合の序盤から、久保に良い形で2度ほどボールが入って展開に繋げるも、その後は警戒されて前向きでボールをもらえない。こうなると、今まではウロウロとサイドや中盤に動いてボールを触りたがるのが癖だったのだが、その後もあまりトップ下から動かず、守備時にはボランチのピナをしっかりマークしつつ辛抱の時間帯が続く。
前半38分には久保のチェイシングからボールを先に触り、CBのルジューヌが久保の足を蹴ってイエローカード。前半ロスタイムに久保が右サイドからFK、蹴り直しのキックはムブラにピタリと合ったがヘッドは枠外。
後半はアラベスが押し気味に試合を進めるが、マジョルカも14分にスローインからのクロスにアプドンのヘッドはクロスバーとポストに当たってノーゴール。18分には左サイドで久保が抜け出してクロスもオフサイドの判定。
マジョルカは19分にニーニョ、バタグリアを投入。すると22分にアラベスのデュアルテがニーニョの足を引っ掛けてしまい2枚目のイエローで退場、マジョルカが数的優位に立ち、アラベルは4-4-1のフォーメーションに変更する。そしてマジョルカはアマトとセビージャを投入。
後半25分にアラベスはゴール前での混戦からシュートもマジョルカはゴールライン上でクリア。27分には久保がトップ下でパスを受けてサイドへ展開、チャンスを作る。さらに後半35分、セビージャからDFラインを抜け出したニーニョにパスが通り、GKの前で触ってそのままゴールに押し込みマジョルカが先制。
久保は後半41分にPA前でパスを受けるも、セビージャに折り返してシュートをプレゼントしたり、自陣でボールをキープしてファールをもらうなど、リード後はチーム優先のプレイを貫いて後半43分に交代。試合はそのまま0-1で試合終了。
まだ久保は自分が欲しいタイミングでパスがもらえておらず、攻撃での見せ場はあまり多く無かったが、その分守備でチームに貢献。トップ下としては十分な守備力で計算できる戦力である事を監督に見せつけたと言える。このまま先発に定着する可能性は高そうだ。